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氷菓 第三話 事情ある古典部の末裔 レビュー  [アニメ]

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ただならぬ雰囲気… 
えるが何を言い出すかと思ったら…

私、折木さんに頼みがあるんです!

まあ、そんな事だとは思ったよw
若干、拍子抜けの様子の奉太郎。
まずは話を聞いてくれませんかと言われて
断れるはずもなく、とりあえず話を聞くことに。

私には関谷純という伯父がいたのですが…
私がその伯父から何を聞いたのか、思い出させて欲しいんです!

なんのこっちゃ?
えるは改めて順を追って話し出す…

後は続きからどうぞ




実はその伯父は7年前にインドに行ったきり行方不明になってます
子どもの頃のわたしは、その伯父によくなついていました。
どんな突拍子もない質問にも必ず答えてくれて、知らない事など
何もないような人でした。

私が幼稚園の頃、伯父が古典部だった事を知り、それに興味を
持ちました。いつも家にあったスコンブに語呂が似ていたからだと
思います。ある日、わたしは古典部にまつわるなにかについて
伯父に尋ねました。すると、その時だけなぜか妙に返事を嫌がったんです。
私が随分駄々をこねて、ようやく伯父は答えてくれたんですが…
その答えを聞いた私は…泣きました。
怖ろしかったのか哀しかったのか大泣きしました。しかも
驚いて母が飛んできてくれたんですが、伯父はそんな私を
あやしたりはしてくれなかったんです。

その時の事はただショックが大きかっただけでこれ以上は
何も覚えていません。でも中学生になってから気になり出しました。

伯父はなぜ答えを渋ったのか
なぜ、あやしてくれなかったのか

なるほど…気になっちゃったのね…。
えるは自分でも、できる範囲でその事を思い出そうと頑張ったが
無理だった。えるが高校に入って、その伯父が在籍していた古典部に
入ったのも、何か手掛かりを得る為、つまり、えるの決まり文句の
「一身上の都合」というのはこの事だったのだ。
とはいっても、古典部は廃部寸前、職員室に行っても伯父が高校生
だった頃の事を知っている先生はおらず…

「で、なぜそこで俺に助けを求める?」
「それは、折木さんがわたしでは想像もしなかった結論を出してくれそうだからです!」

奉太郎がこれまで、えるの「私、気になります!」で出してきた答えを
見てきて、えるは、奉太郎ならなんとかしてくれるかもしれないと
思ったわけだねえ… だから前回「折木さんなら、もしかしたら…」なんて
呟いていたわけだ。

「買い被られても困る。あんなものただの運だ」
「なら、その運に頼らせて下さい」
「気が進まん」

奉太郎は思う…
これは千反田という一人の人間の大袈裟に言えば人生観にも関わる問題だ。
そんな事に省エネ主義のこの俺が少しでも責任を負うとでも? ご冗談を。

確かになんかちょっと重いよな…例え奉太郎のような省エネ主義じゃ
なくても、相談されても困る…的な話題に思える。でも、えるの
切羽詰まった感じとか、聞いてしまったからには放っておくのも可哀相じゃ。
奉太郎は、自分だけじゃなく、他の人に相談したらどうだ、人海戦術を
使えばいいじゃないかと提案する。

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「折木さん。私は過去を言いふらしてまわる趣味はありません…
 こんなの、誰にでもする話じゃありません」

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さすがに奉太郎も自分が言った事を反省…恥ずかしく思った事が顔に出てる。
えるは「奉太郎ならもしかしたら…」と思って、わざわざ、奉太郎
一人だけを休日に呼び出したわけだからねえ… そこからも
人には知られたくない話だという事が思いっきりわかるというのに
人海戦術とか言っちゃったわけだから、そりゃダメだわw
奉太郎は「すまん」とえるに素直に詫びる。その後、えるがフッと
微笑んでくれたのが、よかったねえ。

「わたしは随分無茶を言っています。自分の思い出に折木さんまで
 巻き込んではいけないとわかっています。ただ、伯父よりもずっと
 愛想が悪いけれど、あなたも答えてくれました。
 私はそんな折木さんに伯父を重ねていたのかもしれません。」

愛想が悪いw 子供の頃、えるの疑問になんでも答えてくれた
伯父、そして、今、えるの疑問に答えてくれる奉太郎… 重ねて
しまうのはしょうがない。えるは奉太郎に出会って、奉太郎が次々と
解決してくれた事が嬉しかったんだろうねえ。

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高校の3年間の間、ゆっくり探せばいいと奉太郎が言うと、えるは
行方不明の伯父が死ぬ前になんとかしたいという。伯父が行方不明に
なって今年で七年、七年間生死が不明になると法律的に死亡扱いになる。
伯父の家ではいずれ葬儀を行うそうで、えるは伯父がえるに伝えたことを
胸に葬儀に臨みたいという… えええ…葬儀… 

過去を掘り出そうとしている千反田える。
自分で、何箇所も掘ったものの見つからない。
奉太郎はそんな彼女の事情を知ってしまった。
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それは小さなえるが目の前で何個も穴を掘っているようなイメージw
そして、奉太郎の脳裏に姉の手紙の中のフレーズが浮かぶ

奉太郎。どうせ、やりたいことなんかないんでしょ?


奉太郎はカップを指で弾いて音を出し、えるの注意を引くと…

「俺は、お前に対して責任を取れない。
 だからお前の頼みを引き受けるとは言わない。だが、その話を
 心に留めておいて、ヒントになるようなことを見掛けたら必ず
 報告しよう。その解釈に手間取るようならその時も手助けする」
「はい」
「それだけでよければ、手伝わせてもらう」
「ありがとうございます。どうかよろしくお願いします」

える、よかったねえ… こんな面倒な事、奉太郎は断ってもおかしくないが
さすがに、この成り行きには逆らえないか。話し終わった後、おかわりした
コーヒーが空っぽになっていたのが印象的だった。


定期試験の期間がやってきた。
試験期間中はすべての部活が中止になるので古典部も部活はない。
とはいっても、古典部って、別に何をしてるわけでもないので
普段通りでいいんじゃん?という感じだが、その期間は部室の鍵も
貸し出されないので古典部も部活はしない。なるほど…
中間テストが終了した日、姉からの手紙が届く…


前略
 わたしはいまイスタンブールにいます。ちょっと失敗しちゃって
日本領事館にこもってるから、街の中はまだ見てないんだけどね。
この旅、面白いわ。きっと十年後、この毎日のことを惜しまない。

古典部はどう? 部員は増えた?
それで、ちょっと気になることがあるから書いておくね。
あんた、文集作る気ある? 古典部は毎年文化祭で文集出してたんだけど
いまも続いてるのかな? 続いてるとしたら、もしかしたら作り方が
わかんないかもしれないと思って。古典部の文集は図書室にはないからね。
探すのは部室。そこに使われてない薬品金庫があって、バックナンバーは
その中。鍵は開いてるわ。

じゃあ、プリシュティナに着いたら、一度電話するから。

かしこ 
折木供恵

なんというタイミング! 探していたバックナンバーの
場所が判明した! 使われてない薬品金庫とな!
さっそく翌日、部室でその事をえるに報告すると、えるは喜ぶ。
って、摩耶花もいるじゃんw 
しかも摩耶花はえるの事を「ちーちゃん」なんて呼んですでに
かなり親しげになっていた。いつの間に!
ただ、姉が高校を卒業したのは2年前、その後、部室が変わった為に
文集は今の部室にはない。以前、古典部は生物準備室に部室を構えて
いたそうなので、そこにあるのだろうと言う奉太郎。

じゃあ行きましょう!と、さっそく生物準備室へ向かうえる。もちろん
摩耶花も奉太郎も一緒に。生物準備室の近くに行くと、奉太郎は廊下に
仕掛けられている何かに気付く… なんだ? えるは生物準備室の扉の
前に立つと、ノックし、ドアを開けようとするがドアには鍵がかかっていて
開かない。「どなたかいらっしゃいませんかー?」とえるが声を出すと
少ししてドアが開き、中から生徒が出てくる。

「やあ、すまない。鍵をかけてた。我が壁新聞部に入部希望かな?」
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遠垣内将司(CV:置鮎龍太郎) 置鮎さんキタ━(゚∀゚)━!

ここまでで、すでに、奉太郎はけっこう色々気付いているねえ。
廊下に仕掛けられた何かの装置、遠垣内が部屋から出てきた時に
匂った消臭剤らしき匂い…

えるは遠垣内の事を知っていた。なんでも、遠垣内の事を万人橋さんの
家で見かけたとか… それを聞いて、遠垣内はえるが神田の千反田家の
娘だという事がわかり、なんか急にぎこちない態度に…。明らかに
何か焦っているというか、目が泳いでるというか…。
えるはさっそく、古典部の文集のバックナンバーが保管されている事を
話し、部室の中にあるか?と訊くが、遠垣内は「ない」と答える。
奉太郎はそれならと、さっさと帰ろうとするが、摩耶花が止める。
えるは遠垣内に更に食い下がる。

「ここになければ学校中を探さなければならなくなるんです!!」

奉太郎の心の声「学校中!? 冗談じゃない」

「俺からも(お願いします)」
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速攻戻ってきたww


遠垣内はかな~り渋ったが、渋々、中を捜索する事を許してくれた。
そもそも、遠垣内にそこまで権利ないよな。学校だもん、みんなの
教室だし。中に入ると、窓は全開の上に扇風機がついている。
真ん中にはダンボールの上に板が置かれ、それが大きなテーブルに
なっていて、そこで壁新聞のレイアウトなんかをやっている様子。
今日は他に部員はいなく、遠垣内一人で作業をしていたという。
えると摩耶花が部室内を探すが薬品金庫は見つからない。

と、ここで、様子を見ていた奉太郎が何か閃いた模様!?

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「先輩、部室の入れ替えの時なにか荷物の出し入れはありませんでしたか」
「そういえば、段ボール箱をいくつか運んだな」
「段ボール箱ですね?」
「ああ」

となると…と、奉太郎はテーブルに目をやる。ん?つまり、その
テーブルの下に文集があるのかしらん? 奉太郎は、それを手に
入れるとなると、ちょっと難題だと思い、ここはカマをかけてみる事にする

「すみません、どうもこの部屋は物が多くて、探し物には手間が
 かかりそうです。顧問の先生にも手伝ってもらって徹底的に
捜索したいんですが、いいですかね?」

「それは駄目だ。あんまり引っかきまわさないでくれと言っただろう」
「責任持って全部元どおりにしますから、お願いしますよ」
「駄目だと言っている!」
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「俺は忙しいんだ!!なにが徹底的に捜索だ。
 ここには前らの文集はないんだ、わかったら帰れ!」

遠垣内先輩興奮しすぎw これじゃ、明らかに何かを隠しているのが
バレバレじゃないか。っていうか、奉太郎のカマかけに見事に引っかかったな。
奉太郎は心の中で「ビンゴだ」と呟く。

「先輩。俺たちは薬品金庫の中身に興味があるんですよ」
「なんだと」
「そのの中に文集があるはずなんです。それさえあれば、先輩の手を
 煩わせることもないんですがね…
 ところで俺たち、これから図書室に用があるんですが
 俺たちが行った後でもし文集が見つかったら地学準備室に置いて
 おいてくれませんか。鍵は開いてます」

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「お前、お前は俺を…!!」
遠垣内先輩ガン怒り…w "お前は俺をハメたな"的な事を
言おうとしたのかしらん。

と、ここで、遠垣内先輩はグッと怒りを飲みこみ、急に静かになる。
「わかった、見つかったらそうしておくよ」

それを聞いた奉太郎は「お願いします」と応え、えると摩耶花を連れて
部屋を出て行く。部屋を出ようとした時、遠垣内が奉太郎の名前を訊いてきた。
奉太郎は「折木奉太郎。悪いとは思ってますよ」と答え部屋を出て行った。

奉太郎達は図書室へは行かず、どっかの廊下で待機。
そっか、図書室へ行くというのはハッタリだもんね、あと今
部室に戻るのもマズい。遠垣内先輩が動く時間が必要なのだ。
待ってる間、えるから遠垣内の家がどういう方面で有名な家なのかを聞くと
遠垣内の家は中等教育に影響力がある家で教育関係者が何人もいる家柄
だという。奉太郎「なるほどなあ…」

五分ほど待った後、部室に戻ると、部室の机の上に文集が置いてあった!


いったいどういう事なのか、摩耶花が説明を求めると奉太郎は
摩耶花に他言無用だと言ってから今回の顛末を語り出す。

●遠垣内の警戒っぷり
●部屋に入ると明らかに換気をしていた様子だった
●廊下に仕掛けられていた赤外線センサー
(奉太郎が気付いた廊下に仕掛けられていた装置は赤外線センサーで
 誰かが近くに来たら部室の中の遠垣内が知る事ができるようになっていた)
●消臭スプレーの匂い

これらの状況証拠から遠垣内が部室内でタバコを吸っていた事がわかる。
そして、文集が入った薬品金庫は簡易テーブルの下にあり、その金庫の
中に遠垣内はタバコとかを隠しており、奉太郎が先生を連れて捜索すると
カマをかけた時焦っちゃったわけだ。ものすご~く焦っちゃったのは
彼の家柄にも関係があるという事ねえ… なるほど~。
もし、今、えるが風邪をひいていなかったら、えるは速効、タバコの
匂いに気付いただろうなあと奉太郎は言う。

と、ここで…
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里志登場  どんな格好ww

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里志が摩耶花と話し始め、奉太郎がえるの所に行くと、えるの様子がおかしい。
えるは、奉太郎を部室の隅に連れて行くと、文集のバックナンバーを見せる。
"氷菓 第二号"と書かれた文集、なんと、これが、えるが見つけた
「古典部にまつわるなにか」だという。

「あの時、わたしは、これを見つけたんです。伯父のところにこれを
 持っていって、これはなにかと訊いたんです」

思い出したのか?と奉太郎が訊くと、えるは答えずに、氷菓を
奉太郎に差しだし、文集の中を見てくれと言ってくる。
45年前に古典部で何かがあったと言う千反田…何かがって…?
奉太郎が中身を見ると…

今年もまた文化祭がやってきた。 
関谷先輩が去ってからもう、一年になる。
この一年で、先輩は英雄から伝説になった。
争いも犠牲も、先輩のあの微笑みさえも、全ては時の彼方に流されていく。
いや、その方がいい。憶えていてはならない。何故ならあれは
英雄譚などでは決してなかったのだから。
全ては主観性を失って、歴史的遠近法の彼方で古典になっていく。
いつの日か、現在の私たちも、未来の誰かの古典になるのだろう。

一九六八年 十月十三日
郡山養子


ここにある去年は45年前の事で、関谷先輩というのはえるの伯父の
事だという。伯父には何かがあった、伯父がえるに教えてくれた答えは
古典部に関すること…しかし、えるにはその答えが思い出せないという。
「調べてみればいいさ…」
奉太郎はけっこう優しい口調で言う。

「もし調べたら、不幸なことになるかもしれません。
 忘れられた方がいい事実というものは、存在するでしょう?」

「45年も前のことでもか?」
「違うんですか?」
「違うさ。そこに書いてあるじゃないか。"全ては主観性を失って、
歴史的遠近法の彼方で古典になっていく"…… 時効ってことさ」

えるはちょっと気分が楽になった様子で「…はい」と頷く。
それに調べるといっても、去年とあるわけだから、創刊号を見れば
わかるんじゃないのかと奉太郎は言う。 ところが、ここで問題が…!
摩耶花が驚いた声をあげる。

「なによこれ。創刊号だけ欠けてるじゃない!」

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今回はこんな感じでした。
えるの伯父さん、行方不明だとか… 
もう伯父さんが見つかる事はないんだろうかねえ。 まあ、でも
それはこの物語で語られる事はなさそうだな。問題は、伯父さんの
高校時代、古典部で何が起きたか、伯父さんに何が起きたかなのよね。
えるはその事を聞いたのだろうけど、ショックで大泣きしたと?
で、泣いてるえるを伯父さんはあやしたりしなかった… そこらへんは
なぜだがわからんが、あの氷菓二号の文面から、伯父さんに何かが
起きた事は明らか、創刊号に書いてあると思われる事を調べようと
しても創刊号だけがない…  じゃあ創刊号はどこに行ったのかね?
謎ですなあ…  あと、摩耶花が自分は古典部だと言っていたが
摩耶花も古典部に入部したんだ?

遠垣内先輩、なんと、部室でタバコとは! 
ほんと、もし、えるが風邪ひいてなかったら、一発でタバコの
匂いを指摘しそうだよなw 奉太郎が、あの場で金庫の中から
バックナンバーをゲットしなかったのは、遠垣内先輩がタバコを
金庫の中に隠している事以外に、自分達でテーブルをどかして、
金庫の中のバックナンバーを部室まで運ぶのが面倒くさいってのも
あったのかしら? 
何が嬉しかったって、中村さんと置鮎さんが京アニで久々の
共演の瞬間が嬉しかったですねー。CLANNADでは朋也とアッキー。

とにかく、今回も面白かった! 次回も楽しみですよ。

前回までのレビューは以下からどうぞ
第一話 伝統ある古典部の再生
第二話 名誉ある古典部の活動


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