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氷菓 第十話 万人の死角 レビュー [アニメ]

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学校からの帰り、入須先輩に誘われて一緒にお茶をする事に
なった奉太郎。二人が行った店は…本当に点てた抹茶を飲むような
こじゃれた「一二三」というお茶屋だった。
なんかいい感じの店じゃーん

さっそく本題に入る入須先輩。

では聞かせて欲しい。彼らのどこがまずかった?

奉太郎が中城、羽場、沢木口の案のどこがまずかったのかを
説明すると、入須先輩は3人の案を否定したのは誰だったのかを
訊いてくる。奉太郎が「俺です」と答えると入須先輩は言う…

「君は最初、私があの事件を解いてくれと言った時、妙な期待は
 困ると言ったな。けれど君は中城たちの案をことごとく葬った
 私が内心、そうなると思った通りに

思った通りに??
ど、どういう事だってばよ?

後は続きからどうぞ



「彼らは結局、器じゃない。あの問題を解くのに必要な技術が
 彼らにないことは、最初からわかっていた。
 無論、彼らが無能だとは言わない。得難い技能を持っている。
 だが、だからといってそれが今回の難局に役に立つわけではない。
 もし君がいなければ、私たちは彼らの案のうちどれかを採用し
 結局企画は最悪の形で失敗しただろう」


なんじゃ…? つ、つまり…??

入須先輩は奉太郎の事を千反田、学外の人間、遠垣内から聞いており
最初から古典部などではなく奉太郎が目当てだったのだと言う。

折木君、私は君がこれまでのいっけんで
君自身の技術を証明したと考える。
君は特別よ。

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目を見開く奉太郎

入須先輩、「君は特別よ」って2回も繰り返して言っていた。
「特別よ」なんて言われて奉太郎はどう思ったのか、あの感じだと
戸惑ってはいるが別に悪い気はしてない様子だったな。

折木君。どうか、二年F組に力を貸して
あのビデオの正解を、見つけて欲しい

奉太郎が自分には技術なんかなくただ運がよかっただけだと言うと
入須先輩は、わかり易い例を出して、奉太郎に己の能力を自覚する
べきだと言ってくる。 入須先輩が出した例は、才能があるというのに
「ただ運がよかっただけです」なんて言っている人物は周囲の
才能のない人間にとっては辛辣に映るという話だった。

(;゚д゚)ゴクリ…←奉太郎

俺は…特別なのか?
俺は俺自身を本当に正しく見積もっているのか?
信じていいのだろうか?

奉太郎は冷や汗みたいなのを流しながら自分に問い掛ける。
そして、暫く考えた後、大きく息を吐くと、決意したかの
ように言う。

入須先輩… 俺は…


ん?場面変わったw 俺は何?? 後で出るかな?
確かに、奉太郎には能力があるとは思うが、ここはまんまと
入須先輩に乗せられてしまった感があるんだけど… どうなのかね?
というわけで、翌日、奉太郎は学校へ向かう。途中、里志に遭遇?した
らしく二人で話しながら歩いていく。
奉太郎が、入須先輩からの勅命で海藤殺しの犯人を特定する事にしたと
明かすと、里志は驚く。しかも、今回は千反田が原因ではない。
奉太郎のモットーは「やらなくてもいいことなら、やらない」なのに?
と不思議がる里志に奉太郎は訊いてくる。

「里志、お前は、お前にしかできないことがあると思うか」

「ないね。言わなかったっけ、僕には才能がないって。例えば僕は
 シャーロキアンに憧れる。でも、僕はそれにはなれないんだ。僕には
 深遠なる知識の迷宮にとことん分け入っていこうという気概が
 決定的に欠けている。もし摩耶花がホームズに興味を傾ければ
 保証していい、三ヶ月で僕は抜かれるね。
 いろんなジャンルの玄関先をちょっと覗いて、パンフレットに
 スタンプを押してまわる。それが僕にできるせいぜいのことさ。
 第一人者にはなれないよ」

「わかったよ。入須先輩に乗せられたね。
 ところがやっぱり危ぶむわけだ。自分の素質を」

「お前は疑わないな、自分を」

里志は「まあね」と言って、先に学校に行って摩耶花にも声を
かけておくと、自転車で走り去ろうとする。奉太郎は声をかける。

「里志、お前がどう思っているかは知らんが、俺はお前を
 もう少し高く買うぞ。なろうと思えばお前はいつか、日本でも
 指折りのシャーロキアンになれると思う」

すると、里志は答える。

「シャーロキアンより心惹かれるものはいくらでもあるさ。
 それにしても、羨ましい限りだね、まったく」

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この里志の表情! 
「それにしても、羨ましい限りだね、まったく」
里志が言った時、振り返っていた里志がまた進行方向に向いたので
奉太郎にはこの表情は見えなかったが、今までに見せたことを
ないような暗い表情じゃ…

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な、夏休みなのに折木が自主的に学校に来るなんて!!
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「天変地異の前触れみたいで気持ち悪い」とも言う摩耶花w

摩耶花のカンは鋭く「さては入須先輩に何かたらし込まれたわね」
指摘してきた。鋭いな~。千反田は二日酔いで来られないらしい。
というわけで、3人でもう一度、あの映画を見てみる事に。
見終わった後、摩耶花はこのビデオのミステリーが簡単そうに
見えるのは、そう仕組まれたからではないと言い出す。

このビデオが映像としてつまらなく見る人の興味をそそらないから
謎が引き立たないと言う摩耶花。演出やカメラワークが悪いのだという。
摩耶花が指摘するカメラワークが悪いポイントは沢山あった。
もっと引いた場所から撮れば… 他の視点から撮れば… 
という所だらけで、指摘していたらきりがないほどだった。

と、ここで、古典部部室である地学準備室に里志の知り合いの
男子生徒・山内(CV:寺島拓篤)が入ってくる。

「見つけたぞ福部!」

どうやら里志は数学の補習を受けなければならないらしく
山内君は補習をさぼろうとしている里志を連れ戻しに来たという
感じだった。しかも、補習を受けないと進級できないレベルらしい…
山内君、いい人じゃん。 というわけで里志は数学の補習へ
連行されていったが、最後に自分の手帳を奉太郎達に託していった。
続いて、摩耶花も図書当番の為に席を立ち、摩耶花は里志の手帳を
奉太郎に渡して部室を去っていった。
あら、奉太郎一人になっちゃった。大丈夫か?

奉太郎は映像を思い出しながら、一人で考え始める
そしてついに結論に至った奉太郎は呟く…

「これが、本郷の真意だ」


暫くして…入須先輩が地学準備室にやってきた
「まず聞きたい。結論は出たか」
そう入須先輩が訊くと、奉太郎は頷く。

奉太郎は結論に至った理由を語り出す…

「あの謎のキーになるのは言うまでもなく密室です。海藤…がいえ
 海藤先輩が死んでいた部屋には、あのメンバーの誰も
 入れなかったし、出ることもできなかった」

上手袖は密室、唯一外に通じる窓は建て付けが悪い、そうなると
犯人はドアから出入りしたとしか考えられない。
ではどうやってか?
あのドアに物理的トリックがあるかどうかは映像からはわからない。
ならば、犯人はマスターキーを使って出入りしたと考えるのが一番妥当。
しかしロビーが杉村の監視下にある為、犯人は右側通路にすら入れない。
つまり、事務室でマスターキーを入手し、右側通路に入れる人間は
6人の中にはいない事になる。 

それなら、どういうことになるか?

6人の中に犯人がいないのなら、結論は一つ…
あの場には、7人目がいたんです


えええええ… マジですか。
沢木口が言っていた事のように?
ポイントは…
●本郷は7人目の登場人物を引き受けてくれる人を探していた
●映像にあった奇妙な部分

映像にあった奇妙な部分につじては里志が手帳にその事を書いていた。

☆鴻巣、見取図を見つける。照明当たる。懐中電灯と思われる
☆通路暗し。光量不足。懐中電灯使われる

明らかに懐中電灯が使われているのに登場人物の誰一人として
懐中電灯を持っている描写はなかった。懐中電灯を隠したというのも
合理的な理由がない。怪訝そうな顔をしている入須先輩に奉太郎は
「わかります、あれは照明だ、と言いたいんでしょう。
 でもまずは、この件を憶えておいてください」
と言って、次ぎへ。

もう一つのポイントはカメラワークにあった。
摩耶花が指摘したつまらないカメラワーク、これに理由があると
奉太郎は言う。この映画のカメラマンは、常に6人と同じ立ち位置から
撮影をしていた。

「もう、わかったと思いますが」
「まさか君は、カメラマンが第7の人物だと言うつもりか?」

奉太郎は頷き、謎解き開始。
もう奉太郎の独壇場ッスよ!

「彼らは最初から7人だったんです。画面に出てくる6人と
 カメラでそれを撮影している1人の計7人。見てください、
 所々で役者がカメラを気にする場面が出てきます。彼らは
 そこにいるカメラマンを意識していたんです。カメラマンというと
 語弊がある、"七人目"と言いましょうか。
 懐中電灯の照明についてはそれを持つ人物がいると考えても
 不自然じゃない。カメラワークの下手さも、彼があちこちから
 同時に一つのシーンを取ることができない存在…
 つまり役者だからと考えれば頷けます。
 そして、これが重要なんですが、メンバーが劇場内部に散ったとき
 カメラは誰もいなくなるまでロビーにありました。そしてシーンが
 アウトした、つまり一時的にカメラが止められた後、カメラはロビーで
 戻ってくるメンバーを待っていたんです。
 故に犯行は簡単です。7人目は全員が劇場内に散るのを待ち、手に
 持ったカメラを止めると速やかに事務室のマスターキーを入手。
 海藤を殺した後、それを使って部屋を閉じます。そしてロビーで
 他のメンバーが戻ってくるのを待ったんです。
 以上が結論です。本郷が7人目の役者をまだ選んでいないのなら、
 早急にそれを用意することをお勧めします」


語るね~奉太郎! なるほど、これは納得いく説明かも…と思ったが
入須先輩は2つ訊きたい事があるという。
一つは、劇中に7人目が居るのにその人物には誰も喋りかけず
何もしゃべってなかったのは不自然ではないか?
それに対して奉太郎は、7人目は他の6人に徹底的に無視される
存在だったのではないかと言う、そして、本郷はそれを殺人と
動機にしたのではないかと。 
もう一つ…もしそうならば劇中の彼らは遠からず結論に辿り着けるはず。
ずっとロビーに居た7人目を疑わない者はない。さらに7人目の移動する
姿は衆人環視の下にあったと推定できる。それなら、犯人はすぐ
わかるのではないか?

それを訊いた奉太郎はフッと笑う。
なんか奉太郎が( ̄ー ̄)ニヤリってしたの初めて見たというか、
あれ、そんなキャラだったっけ?というくらい、今回の奉太郎は
自信がある感じに見える。奉太郎は言う。

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「沢木口の言葉を借りましょう。別にいいでしょう、それくらい」

登場人物にはわかりきった事でも構わない
観客が謎に悩みさえすればそれでいいと思いませんか?
だからあの脚本には探偵役がいないのかもしれない。
作中のやつらには推理する必要もなく犯人は明らかだからです

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奉太郎は自信があるようだな… なんか突っ込み処も
あるような気もするんだが、今の説明でも、納得いくといえば納得。
なんといっても、カメラマンが犯人であるとう大胆な発想に
迫力があって、細かい事は吹っ飛んじゃう感じ?w

暫しの沈黙の後、入須先輩は笑顔で言う。

「おめでとう、君は本郷の謎を解いたようだな。まったく驚くべき
 大胆な発想だが、全ての事実に一致する以上、それが正しいことは
 間違いない。そしてありがとう。これで映画は完成する!」


入須先輩は今一度、奉太郎の技術(才能)を褒める。先輩と握手を
しながら照れる奉太郎。入須先輩がこの映画にタイトルをつけて
みないか?と言ってきたので


「そうですね、内容に即して、"万人の死角"というのは、どうでしょう」
「いいタイトルだ。それに決めよう!」

なんか清々しいな! 下校する奉太郎、野球部の練習の音が
聞こえてきて、金属バットがボールを捉える音がする。
奉太郎は「ホームラン」と呟き…

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爽やか!


その後… 夏休みが終了し、始業式を迎えた神山高校。
放課後、地学準備室に行くと置き手紙があり、千反田達は
視聴覚室に出来上がった映画の試写に行っていた。
あの後、映画は完成し、最後まで出来上がっていた。
奉太郎が視聴覚室に行くと、2年F組の関係者達も試写に来ており
リアル海藤が居たりして驚く奉太郎。
中城や沢木口は奉太郎の推理に満足しているようで嬉しそうに
声をかけてくる。ただ、羽場だけは奉太郎には話しかけず
悔しそうに「チッ」と言って奉太郎を睨みながら去っていった。

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映画を見終わった里志達に映画はどうだったと訊くと
「ん。悪くない。面白かったよ。まさかカメラマンとはね」
「この前の時にもうこんなこと考えてたの?」
と、あまり驚いてないリアクションが里志や摩耶花から返ってきた。
「なんだろう?あまり驚いてないな?」と心の中で思う奉太郎。
っていうか、明らかに里志や摩耶花の反応が鈍いじゃん。
何か引っかかってる物言いに聞こえるぞ?
千反田も何か言い足そうな声をあげるが、「後でです」と
言ってその場を去っていってしまった。どこに行くの千反田よ。
そういえば、千反田を見るのが久しぶりのような気が…w

里志は「まあとにかく上出来だよ奉太郎。女帝も満足、映画は完成
この意外性なら観客も楽しんでくれそうだ」と言ってその場を去る。
一人残ったのは摩耶花だが、摩耶花は「折木、ちょっと訊きたいんだけど」
と神妙な面もちで奉太郎の袖を引っぱって教室の端に連れて行く。

「あの解決は、折木が出したのよね?」
「そうだが…」
「全部?」
「多分」
「じゃあ、あんたは羽場先輩の言ったことをどう考えたの?」
「羽場の??」
「あの映画の中には、どこにもザイルが出てこなかったわよ」


うわー、なんか奉太郎、ミスった感じゃんw
奉太郎自身は羽場が言っていたザイルの事なんて綺麗サッパリ
忘れていたという感じで摩耶花の言葉を聞いて、奉太郎は
ハッとした顔をし、頬には汗がタラリと流れた…


今回はこんな感じでした。
いやー、奉太郎、入須先輩に乗せられて、自信たっぷりに回答を…
本郷先輩の真意を導き出したと思ったのに、全然間違っているような
雰囲気じゃないですか。言われてみれば、ザイルはどうなった?って
感じですよね。羽場が奉太郎を見て、悔しそうな顔をしていたのは
ザイルの事もあるのかもしれない。小道具班であった羽場は本郷から
人がぶら下がっても絶対に切れないロープを用意するように念を
押されていたと、確かに言っていた、つまり、本郷にしてみたら
ザイルはこの映画の中の必須アイテムなのだ。それを聞いていたのにも
関わらず、奉太郎はすっかりその事を忘れていた。
それと、まだ色々と、奉太郎はやらかしているんだろう、里志や
千反田の態度も、明らかに、「これは違う」的なリアクションだった。
奉太郎はもっと色々と見落としていそうだな…
つまり、どういう事なのか。奉太郎が一人で考えたからか?
もし、あの時、摩耶花や里志が居たらこんな事にはならなかったよね…
ただ、入須先輩は、奉太郎が導き出した答えに満足していたように
見えた。彼女はこの件の中心人物の一人だし、本郷とのメールでの
やり取りなんかを見ても、本郷の真意を知っていそうだと思う、
それなのに、奉太郎の案に満足していたようだった。こうなってくると
本郷の真意も気になるが、入須先輩の真意も気になる。
(☆o☆)私気になりますヨ!

次回「愚者のエンドロール」でこの章は完結ですね~
どんな結末になるのか、楽しみですよ!

前回までのレビューは以下からどうぞ
第一話 伝統ある古典部の再生
第二話 名誉ある古典部の活動
第三話 事情ある古典部の末裔
第四話 栄光ある古典部の昔日
第五話 歴史ある古典部の真実
第六話 大罪を犯す
第七話 正体見たり
第八話 試写会に行こう!
第九話 古丘廃村殺人事件


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大林 森

いつも思いますが、スクショがいちいち「十分1枚絵で成立」するクオリティ・・・。((((゜Д゜;))))京アニ!恐ろしい子!
by 大林 森 (2012-06-29 15:25) 

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