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氷菓 第十一話 愚者のエンドロール レビュー [アニメ]

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「あれじゃどこにもザイルの出番がないじゃない」

た、確かに…本郷は羽場に人がぶら下がっても切れないような
丈夫なロープ、つまりザイルを用意するように念を押していた。
それなのに、奉太郎の出した本郷の真意の中にはザイルは一切
出てこなかった。 

奉太郎やっちまったな!
摩耶花に言い訳めいた事を言う奉太郎だが、最後には逆に
狼狽する奉太郎に摩耶花が気を遣っているような状態に。
確かに奉太郎の出した答えは面白かったが、全部のトリックに
合った答えではない… そう言って摩耶花は去っていった。
そして、残された奉太郎はどよよ~んと暗くなっていた…w

摩耶花の言っていた事だけなら、まだ言い訳をつけようと思えば
つくかもしれないが、事態はもっと決定的に奉太郎の解答が
間違っていた事を裏付けていく…

後は続きからどうぞ

 


なんで忘れていたのか…
無意識に無視していたのか?
俺は解答に合わせて問題を捻じ曲げていたのか?

そんな事を思いながら歩いていると里志が声をかけてくる。
奉太郎、ショックが大きいのか、里志の声も聞こえてなかった。
なので、里志に肩を叩かれるまで気付かず、気付いた時には
ビックリ…というかビビッたような状態。
里志は摩耶花や千反田には聞かれたくない話が奉太郎にあるらしい…

さっきのトリックだけど本郷先輩の案のつもりかい?
それとも奉太郎の案かい?

ここまでは里志はいたって明るい口調だったが、奉太郎が
トリックは本郷先輩の案のつもりだと答えると、里志は表情を曇らせる。
里志はあのトリックが本郷先輩考えとは違うと言ってきた。
里志の根拠は明確だった。それは奉太郎が本郷先輩の考えだと
導き出した解答が叙述トリックだった事だった。
叙述トリックというのは文章の見せ方で読者を騙すやり方で、あの
映画のようにカメラマンが実は犯人というのはそれに当てはまる。

叙述トリックはホームズの中には存在しない

素人同然の本郷先輩がミステリーの勉強に使った本はドイルのホームズ
だという事を考えると、本郷先輩が叙述トリックを使ったというのは
根本的に矛盾してくる事になる。叙述トリックはクリスティーあたりから
出たものだが、里志は本郷先輩がクリスティー並みだとはとても
思えないと言う。 

「個人的にあの映画は実にボク好みだ。あれが奉太郎の案なら
 何も言わないよ。けど本郷先輩の案というなら、ボクも違うと
 言わざるをえない」

「待ってくれ、本郷の読書歴を、俺たちは知らない。違う本で
 叙述トリックに触れたのかもしれないじゃないか。
 あ、そうだ、例えば映画とか…」

ちょっっww 奉太郎がこんな未練がましい事を言うとは…。
信じられないくらいに狼狽しているのが見てとれる。しかし、いくら
言い訳を言ってみても説得力はゼロ… もう何も言うな奉太郎よ。
里志は言う…

「奉太郎! 本当にそう思っているのかい?
 奉太郎が心底そう思えるなら、僕はそれでもいい」

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Σ(゚д゚lll)ガーン
先週は入須先輩にドヤ顔して解答言っていたのにね…

里志は「言いたかった事はそれだけ」と言って去っていった。
摩耶花に続いて里志から言われ、奉太郎のダメージ大。なにせ
二人が言っていた事はごもっともで、それは奉太郎の解答が間違って
いた事を完全に裏付けていた。

奉太郎が靴箱の所に行くと、浮かない表情の千反田が待っていた。

「あの、折木さん。お話したい事があります」
「お前もか…」

orz。千反田よ、お前もか… 思わず「お前もか」と口に出して
しまうくらい奉太郎には察しがついていた。
帰りながら二人は話す。千反田もあの映画に奉太郎が出した解答は
違うと言う。奉太郎はあれが本郷の真意じゃないと思い始めていると
言ったけど、思い始めてるって、まだ、自分の解答が100%間違っていた
事を認めきれてないのかw 奉太郎が千反田に理由を教えてくれないかと
言うと、千反田は奉太郎を川辺に誘ってそこで話す事に。

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千反田の話を聞くと、千反田は映画の内容よりも、本郷自身の事
気になるのだという。

入須さんは、なぜ本郷さんと親しい人、例えば江波さんに
トリックはどんなもだったか訊いてもらわなかったのか…
それがわからないんです。
本郷さんは脚本の見通しを最後まで持っていたと思うんです。
途中で倒れたとしても、訊くことはできたと思います。
それすらできないような容態なら親友といっていた江波さんは
絶対にクラスの皆さんを許さないくらい怒ると思うんです。

そうそう、江波のあの様子からいって、本郷は喋れないくらい
重篤な状況ではない、っていうか、本当に病気なのかも怪しい。
それなら、トリックや物語の結末くらい、チョロっと江波や入須に
でも喋れるハズ。だいいち、メールのやり取りができるんだから
それくらいできるだろう。しかし、本郷は誰にも物語の結末や
トリックを喋らなかった。それは本郷の用意した結末は、みんなに
自信をもって言えるようなものではなかったという事。

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だとしたら本郷さんを追い詰めたのはいったい何なのか
それが知りたかったんです。
それにはきっと志半ばで筆を折った本郷さんの無念が叫びが
隠されていると思うんです!!

奉太郎が自分が映画を真相を見抜こうとしている間、千反田が
本郷の事を考えていたのか… 奉太郎はあの映画の脚本を、ただの
文章問題と見ていた。舞台設定、登場人物、殺人事件、トリック、

「さて犯人はこの中にいます」
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人形似すぎw ワロタw

奉太郎が完全に見落としていた、というか、考えもしなかったのは
脚本に本郷の気持ちが込められているという事だった。
明らかに落ち込んだ様子の奉太郎を見て、千反田は、あの映画は
本郷の意志とは違うがいい映画だと褒めてくれた。まあ、確かに
あのトリックはみんなを唸らせるような出来がいいものだからなあ。
里志も、本郷の用意したものとは違うけど「ボク好み」と
褒めてくれていたし。 

まったく、大した"探偵役"だ
俺は脚本家を引き受けたわけじゃない
俺は見事に間違ったというわけだ
ただ、何を間違った?

夜…奉太郎は自室のベッドに寝転がり考える。
考えるが、撮影はもう終了してるし、どんなに考えても後の祭りだ
省エネじゃない…と割り切ろうとはするのだがそう割り切れるものでは
なく、悶絶する奉太郎。まあ、そうだよねえ、入須先輩に技術があるとか
褒められてその気になってドヤ顔で導き出した答えが本郷先輩の真意とは
違ったんだからねえ…w 気晴らしに本でも読むかと、奉太郎が手を
伸ばしたのは姉の"神秘のタロット"という本だった。
以前、里志達と話した時に当てはめた項目をチェックしてみる

まずは入須先輩
Ⅲ.THE EMPRESS 女帝
母性愛 豊穣な心 感性 収穫
女性的な豊かさ 成熟した女性

「これだけ見ると全然入須に似合っていないな」

摩耶花
Ⅷ.JUSTICE 正義
平等 正義 公平
正当性からの視点 契約

「む、あながち間違ってない」

里志
Ⅰ.THE MAGICIAN 魔術師
状況の開始 独創性 趣味
通信・連絡 独自性 器用

千反田
0 THE FOOL 愚者
冒険心 好奇心 行動への衝動
無意識 自由  無知

奉太郎
Ⅷ.STRENGTH 力
内面の強さ 闘志 絆
決意 信念 勇気

奉太郎は自分が力に全然一致していないと驚く。
しかし、説明の中の一つに…

「力」は獰猛なライオンが優しい女性に
コントロールされている絵に象徴される。

と、書かれており、なるほど、姉、千反田、入須にコントロール
されている奉太郎にピッタリだったw タロットのイラストの
意味から暗示させたのか…実に里志らしい、見方を変えたわけ…
と思った時、奉太郎は何かに気付く。

見方を変える…


後日…入須先輩に会う奉太郎。
微笑みながら、今度の土曜日に打ち上げに来ないか?と言う入須先輩に
「行きません」と一言返事をした奉太郎。

「入須先輩、お話があります」

二人は再びあの茶店「一二三」へ。

奉太郎はさっそく話に入る。

「先輩は前にこの店で、俺には技術があると言いましたね」
「確かに」
「なんの技術です」
「言わせたいのか。推理という技術よ」
「違うでしょう。俺は探偵じゃなく、推理作家だったんじゃないですか」

入須先輩はちょっとお茶を飲んだ後…
「ヒントは何だった」
と切り出した。アッサリと認めた入須先輩にちょっと驚いた感じの奉太郎。
奉太郎は説明を始める…
本郷が読んだホームズ本に挟まっていた彼女のメモ
あれは使えそうなネタに印をつけているものではなかったのだ。
「赤髪組合」と「三人ガリデブ」は同じトリックなのに、
なぜ「三人ガリデブ」が二重丸で「赤髪組合」が三角なのか…
そんな所から、印の意味が判明。
は登場人物が生きている話
×は死ぬ話

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「俺の解釈はこうです。本郷はトリックなんか眼中になかった。彼女は
 ハッピーエンドを好み、悲劇、特に人が死ぬ話を嫌った。
 そう考えたとき、いくつか納得のできることがありました。
 一つは、血糊の少なさ。もう一つは、アンケート結果のおかしさです」

奉太郎は、以前、沢木口が貸してくれた議事録から抜粋した
アンケート結果のメモを取り出す。ああ、あの議事録がここで
生きてくるのかあ…。 そのアンケート結果から、本郷が
死者が出ない話を考えていた事が見て取れる。
実際に脚本を見ても海藤が死んだとは書かれていない。
ところが、クラスメイト達はアドリブと暴走を繰り返し、実際に本郷が
撮影に参加していない事もあり、いつの間に傷害事件が殺人事件に
なってしまった…。

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「ここから先は妄想です。何の証拠もない。ですが先輩、
 俺は言わずにいられない。本郷はクラスメイトに、脚本と違ってるから
 撮り直せとは言えなかった。彼女は気弱で真面目だった。
 アンケート結果を無視した事を後ろめたく思っていたと思います。
 そこで入須先輩、あなたが登場だ。
 このままでは本郷は悪者になってしまう。だから貴方は本郷を"病気"にし
 脚本を未完成にした。そしてクラスメイトを集め、推理大会を開いた。
 だが、実際はシナリオコンテストだった。
 みんなのシナリオの出来がよくないとわかると、俺達まで巻き込んだ。
 誰も…俺も、自分が創作しているとは気付かなかった。
 貴方によって見方を変えられていたからだ。
 そして俺の創作物は本郷の脚本に替わり、彼女は傷つかずに済むという
 寸法です。違いますか?」

「さっきから違うとは言っていない」

「あなたは俺にこう言いましたね。能力のある人間の無自覚は能力のない
 人間には辛辣だと。ご冗談でしょう、貴方は能力のない人間の気持ちなんて
 気にしない。あなたが見ているのは結論だけだ、違いますか」

「それが何か?」

「では、俺に技術があると言ったのも、全て本郷の為ですか!?
 誰でも自分を自覚すべきだといったあの言葉も、嘘ですか!」

なんか奉太郎、かなり怒鳴ってるなー。彼がこんな風になるなんて
初めてじゃないか。しかし、奉太郎がいくら怒鳴っても、入須先輩は
全く動じないんだが。そして、入須先輩は答える…

「心からの言葉ではない。それを嘘と呼ぶのは、君の自由よ」

この時の奉太郎の表情…なんというか、暗いんだが、それでも
かなり納得がいった様子に見えた。そして言った…

「それを聞いて、安心しました」


帰り道…一人で歩く奉太郎の目にシャッターに張られた
ポスターが目に入る… 探偵劇場 来たれ名探偵!!君にこの
謎がとけるか?と書かれたポスターを見て、奉太郎はシャッターを
思いっきり拳で叩く。 そ、そんな悔しいのか…。



チャット風景… 

本郷&入須

まゆこ:本当にありがとうございました
まゆこ:私があんな脚本にしたから
名前を入れてください:もういい
名前を入れてください:お前の望む映画にはならなかったかもしれないが
まゆこ:そんなことないです
まゆこ:わたしの望みは
まゆこ:みんなで、できたってばんざいすることでしたから
名前を入れてください:まったく、お前ってやつは本当に
名前を入れてください:いや、何でもない

入須&奉太郎・姉

名前を入れてください:こんにちは
あ・た・し♪:やほー♪
あ・た・し♪:うまくいったみたいね
名前を入れてください:先輩のおかげです
名前を入れてください:ただ、彼には
名前を入れてください:申し訳ないことをしたな、と
あ・た・し♪:本当にそう思ってる?
名前を入れてください:地球の反対側の人に虚勢をはっても仕方ないでしょう
あ・た・し♪:そりゃ、そーだ
あ・た・し♪:じゃあ、地球の反対側の人に嘘ついちゃ駄目だよ
名前を入れてください:嘘、ですか?
あ・た・し♪:脚本のコを守りたいから、あたしに手伝いを頼んだんじゃないでしょう?
あ・た・し♪:そもそも脚本がつまんなかったのが問題だったんでしょう?
あ・た・し♪:その娘を傷つけないようにウケない脚本を却下したかたんでしょう?
あ・た・し♪:ま、あのバカはそれに気付かなかったみたいだけど。
名前を入れてください:私はあのプロジェクトを失敗させるわけにはいかない立場でした
名前を入れてください:先輩?
あ・た・し♪さんがログアウトしました

奉太郎の姉は色々と達観していたわけだねえ。
入須先輩もビックリしていた様子だった。入須先輩よりも
奉太郎の姉の方が何枚も上手な感じがした。


後日…
奉太郎はまだ若干立ち直れてないのか…?
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外を見て黄昏れているww

本郷さんの脚本がどんなものだったのか私、気になります!
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チタンダエル…天使じゃ!


海藤が死んでいないとすれば、密室は解ける
犯人は鴻巣。侵入経路は窓。
鴻巣は右側控室の窓からザイルを使って侵入し
海藤を追いかけて死なない程度の一撃で刺す。
そしてまたザイルを使って2階に戻り、何食わぬ顔で
みんなと合流する。  以上
探していた7人目はナレーター。
海藤の部屋に鍵が掛かっていたのは、普通に考えれば
犯人の追撃を避ける為だが、多分違うと言う奉太郎。

すると、千反田は本郷の真意が少しだけわかるような気がしたと言う。

多分、海藤さんは刺されたあと、鴻巣さんと話して
自分を刺した理由を聞いたんです。そして、鴻巣さんをかばうため
そのまま帰し、自分は上手袖へ行き、そこで倒れたんです。

ケガは部屋に散乱していたガラスでしたという事にすればいい。
まあ、鴻巣が海藤を刺し、海藤が鴻巣を許した理由はわからないが
それは本郷が口を割るまで謎のまま…。成る程…たしかに、クラスの
出し物の映画としての話だと地味だよな…

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「ところで、お前は今回の件、何か知っていたんじゃないのか?」
「何も知りませんでしたよ。どうしてですか?」
「お前は探偵役全員の説に納得していなかった。いつもの、お前らしくない。
 本郷への共感だけが理由なのか」
「ああ、なるほどです。ええと…笑わないでくださいね」
「ああ」
「わたしと本郷さんが、似ていたからだと思います。
 あ、なんだか恥ずかしいですね。
 実は私も人の亡くなるお話は、嫌いなんです」
「お前らしいな…」


今回はこんな感じでした。
奉太郎が本郷先輩の真意として推理したものはことごとく間違って
いたという結果。しかし、奉太郎が解答として出した案は、非常に
よくできており見事、入須先輩のシナリオコンテストで優勝した…
そう考えると、奉太郎に技術があると言った入須先輩の言葉は別に
嘘じゃないような気がする。本郷先輩の事を抜きにして考えれば
奉太郎はよくやったわけだからねえ。だから、奉太郎も、そんなに
悔しがる必要はないし、自分の技術に自信を持っていいんじゃないですかね。
とはいっても、そう簡単に割り切れるわけじゃないのか。
奉太郎にしてみたら、まんまと入須先輩の手のひらの上で転がされて
おだてられ、踊ってしまったわけだからなw
それと本郷先輩の真意だという事で出した案をドヤ顔で奉太郎は
高説したわけだが、その事を思い返すと、きっと色々と小っ恥ずかしい
感じがするんじゃないかなとw あと、摩耶花や里志に言われて
狼狽して言い訳をする奉太郎の姿もけっこう(ノ∀`)アチャーだった…。
なんか、すごく複雑な心境というか、後味は悪い感じがする。
奉太郎の姉は、色々と達観した感じでしたね、彼女こそ
入須先輩の真意を見抜いていた唯一の人だったという事ですかね。
入須先輩が、唯一、ハッとした表情を見せたのは奉太郎の姉の
言葉の時だったからねえ。 

次回「限りなく積まれた例のあれ」
どういうタイトル?? ついに学校祭が始まったみたい!

前回までのレビューは以下からどうぞ
第一話 伝統ある古典部の再生
第二話 名誉ある古典部の活動
第三話 事情ある古典部の末裔
第四話 栄光ある古典部の昔日
第五話 歴史ある古典部の真実
第六話 大罪を犯す
第七話 正体見たり
第八話 試写会に行こう!
第九話 古丘廃村殺人事件
第十話 万人の死角



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