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氷菓 第十七話 クドリャフカの順番 レビュー  [アニメ]

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千反田ラジオ出演!!
メモ用紙を見ながら一生懸命アピールする千反田。
十文字用に古典部がすでに校了原稿を用意している事も
公表、古典部には部員が4人しかいないから、監視の目の
為にも皆さんに来て欲しいとお願いをする。

皆さんのお力添えに期待してます!

千反田、まだ入須先輩の人心掌握術を実戦しようとしてるなw
千反田のメモ帳に"かぼちゃ"と書いてあったのは、よくある
客をかぼちゃと思えというアレだろうか…w

放送を終えた千反田は元気がない。
「本当にこれで良かったのかな…」
千反田、慣れない事をして疲れてるんじゃないの。
入須先輩の人心掌握術なんかやってるからお疲れなのか…。

後は続きからどうぞ

 

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部室前に貼ってあったポスターがカワエエ
摩耶花が描いたんだろうか?

千反田の宣伝のお陰で古典部の部室はものすごく盛況。
遠垣内羽場総務委員長の田名辺なんかも来ている。
飛ぶように売れていく氷菓。なんと、もうすぐ完売という
段階にまでこぎつけた! おおっ

校了原稿は部室の真ん中に机を置き、その上に置いてあり
部室の中には何十人も生徒がいるので、この中で犯行を
行うのはちょっと無理じゃないか?という感じ。
集まった生徒達もちょっとイライラしてきている。
奉太郎は腕を上げてストレッチ… すると、部室の隅に置かれて
いる里志の携帯が突然鳴り、みんな視線がそこに集中…。
次ぎの瞬間、机の上の校了原稿がボン!という小さな爆発音と
共に燃え出す。里志が急いで火を消すが、校了原稿はけっこう
燃えてしまった。机の上はなぜか水浸し(里志は火を消す時
手でバシバシ叩いて消火したので水は使ってない)

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里志「やられた」

続いて摩耶花が氷菓の間に挟まれていた犯行声明を発見。
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"十文字は達成された"って書いてあるよ。
達成された…って"ク"はどうした?


その後…
壁新聞の号外には"古典部敗れる"の文字が。
なんかちょっと、寂しい感じだな…。
入須先輩に委託販売してもらっていた氷菓は完売。
入須先輩から売り上げ金をもらった時、入須先輩は千反田に
「はっきり言っておこう、お前にはああいうのは向かない」
と伝える。千反田が入須先輩のマネをすると、甘えている
ように聞こえるという。千反田が単刀直入な言い方しか
できないのは千反田の弱点だが、他では得難い武器でもあると
入須先輩は言う。

「その…わかるか?」
「ええ。わたしも思っていました。こういうことは、まるで
 わたし向きじゃありません。ええと、つまりですね。
 もう、こりごりです」
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千反田、この表情見ても、無理してたんだなあってわかる。
入須先輩の人心掌握術なんか千反田はマネしちゃダメ!
千反田が時々見せていた、あの疲れた表情はここから来てたのね。


もうすぐカンヤ祭は終了…


「いやー、お前でも十文字は捕まえられなかったか。
 期待してたんがなぁ…」

谷君は里志に言う。里志は谷君が去った後、摩耶花に
誰あれと訊かれ、「谷君、国語の苦手なひと、かな」と答える。

「どうも彼はね。期待って言葉を軽々しく使いすぎる」
「別にいいじゃない。"期待"なんて‥‥」
「自分に自信があるときは、期待なんて言葉を出しちゃあいけない
 期待っていうのは、諦めから出る言葉なんだよ。
 そうせざるを得ないどうしようもなさがないと空々しいよ。」
「ふくちゃん‥」

里志は少し前の事を思い出す。
それは古典部で校了原稿が燃える前の事…

奉太郎は人気のない自転車置き場で
総務委員会委員長・田名辺治朗に会っていた。

「単刀直入にいきましょう。あなたが十文字ですね。田名辺先輩」
「ふうん?あてずっぽうかな」

とぼける田名辺先輩に、奉太郎は言う…

犯行現場に残されていたカードはなぜ"盗まれた"ではなく
"失われた"なのか? 次ぎの問題は"ク"です。"ク"は飛ばされた。
これだけで十文字の法則は崩壊です。
だが、俺らの知らない所でにまつわる何かがあったとしたら?
十文字事件とは… それ自体が暗号だったんじゃないですか?
"で始まる相手にで始まるものは既に失われている"
というメッセージを伝える為の。

「随分難しい暗号だね。」
「普通は解けません。ところが、もしその相手が
 解読法を知っていたとしたら?
 言ってしまいますとね、俺はそれこそが"クドリャフカの順番"
 筋立てだったと思っているんですよ」

"クドリャフカの順番"という言葉を奉太郎が言うと
表情を変える田名辺先輩。

犯人のネタ本は"クドリャフカの順番"、そして暗号を受け取る相手
のつく相手とは、陸山宗芳生徒会長

「夕べには骸にの作画担当。違いますか?」

ターゲットは全て部活なのに、だけ人名というのは無理が
あるのでは?と田名辺は反論してくるが、奉太郎は
"カンヤ祭の歩き方"を取り出し、十文字が現場に必ずカンヤ祭の
歩き方を置き、あるページを開いていた事を指摘。
「これこそが被害者リストだったからです」
あ!!! ページに、陸山宗芳の名前もある! なるほど…

このページにターゲットを全ておさめる事ができるのは、しおりを
制作した総務委員会の誰か… 総務委員は20人いるが、そこで
夕べには骸に注目。

夕べには骸にの原作者、安城春菜と組んでいた陸山会長は、
クドリャフカの順番のことも知っていたはず。つまり、
十文字事件の暗号を陸山会長は解くことができるわけです。
これは一つの仮定だが、陸山会長はクドリャフカの順番の原作を
紛失してしまったのでは?  
その批判として十文字はこの事件を起こしたのではないか?
つまり、犯人のメッセージはこうです。
陸山から「クドリャフカの順番」は既に失われた
そして、夕べには骸にの後書きは背景を手伝った者が書いたものだ。
安城春奈、陸山会長、それ以外でクドリャフカの順番を知ってる
人間、その人だけが十文字たり得る。

ここでペンネームの安心院鐸破に注目。
あじむたくは というこの妙なペンネームこれは作品を一緒に
制作していた人達の名前から付けたものであると奉太郎は言う。
あんじょう はるな → あ は
くがやま むねよし→ く む
あじむたくはからを抜くと、残りは
総務委員の中で苗字と名前にじとたを持つ人間は田名辺治朗
しかいない。 

「あなたですよ。田名辺治朗先輩」
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完全に事件を読み解いたな…奉太郎

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「見事だ。まさか、ムネと安城さん以外に読み解ける
 やつがいるなんて、思いもしなかった」

里志…
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「まったく…期待以上だよ、奉太郎」


田名辺先輩がこの方法を取ったのは、転校していった安城春奈への
思いや、文化祭に悪戯を仕掛けたかった遊び心…そして、一番
大きな理由は、口で言えなかったからという事だった。

ここで、奉太郎は提案を持ちかける。
氷菓30部を総務委員会に買い上げてもらい、高校の通販サイトで
売ってもらおうというものだった。話題になってないものは
売ることはできないと、ここは毅然とした態度を取る田名辺先輩。
奉太郎は、古典部を十文字の最後のターゲットにする事で氷菓は
話題になると言う。まあ、そりゃそうだ。
里志にも協力してもらい、事件をサポート、そうすれば十文字の
仕事は簡単になる。氷菓も話題になるし、十文字は事件を完遂
する事もできる。利害が一致し、田名辺先輩は奉太郎の提案を
了承した。

奉太郎が用意した筋書きは…

校了原稿を用意する

そこに誰も近づけないように見張りを立てる

化学部がナトリウムに水をかけた時の反応を実演
しているので、化学部からナトリウムを少し分けてもらう。

製菓研究会で水鉄砲を持っている者がいるので
その水鉄砲を交渉して手に入れる。

校了原稿の間にナトリウムを挟んでおく

本が充分売れたら、奉太郎が合図を送るので
田名辺先輩は水鉄砲で校了原稿を撃てばいい。
部屋の入口近くに里志のスマホを置いておくので
水鉄砲で撃つ前にスマホに電話をして、音を鳴らし
みんなの注意を引く。

現場が混乱している間に犯行声明は氷菓に挟んで床に落とす。

「じゃ、それ用の氷菓を買ってもらいます」
「ちゃっかりしてるな」
「心底困ってるんですよ、俺たち」


な・る・ほ・ど ね~ 
このシーン見た後、校了原稿が燃えた時の部分を見直したけど
奉太郎が、合図を送った後に、里志のスマホが鳴って
その後、校了原稿が燃えてた。田名辺先輩の動きが確かに
怪しかった。
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メガネがああいう光り方してる時は怪しいw

以上が古典部で校了原稿が燃える前の出来事…



「期待っていうのはふくちゃんが折木に思っているような事?」
「お見事。どうしてわかった?」
「見てればわかるわよ、ふくちゃんのことぐらい」

「ふくちゃんは、折木に勝ちたかったの?」
「勝ちたいわけじゃなかったけど、見上げてばかりじゃね。
 ま、こればっかりは、摩耶花にはわからないだろうね」
「そんなことない…」
「僕もうっかりしてたよ。こいつを忘れちゃいけなかった。
 データベースは結論を出せないんだ」

なんかもの悲しい。今回、里志は頑張っていたもんねえ…。

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体育館で陸山生徒会長がカンヤ祭終了の挨拶
陸山会長は十文字事件の事ちょっとだけ触れ、後ろに
立っている田名辺先輩の方を振り向き「お疲れ!」と言って
ニッコリ微笑んだ。 
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どういう・・・・意味??


摩耶花は夕べには骸にを持って河内先輩に会う。
河内先輩は夕べには骸にの事を知っていたが、全部は
読まなかったという。なんか、漠然としてしかわからないが
河内先輩は夕べには骸にの作者に、自分より才能があると
感じてしまって、それを認めたくなくて、読めなかったという事
なんですかね? 河内先輩は夕べには骸にを押入の一番奥に
しまって、見ない事にして、名作なんてどこにもない事に
していたという。

「折角手に入れたのに悪いけど、あたしそれ読まないから。
 だってさ、ほら。読んじゃったら電話しちゃうじゃない。
 でも電話してさ、"読んだよ、あんたすごいじゃない! 
次のも期待してるね!"とか、言えないじゃない。ねえ?」

河内先輩も里志と似ているような気がしてきた…
なんか、もの哀しい。
河内先輩は手すりにサインペンで何かを落書きして去っていった。
摩耶花がその落書きを見ると、それは、摩耶花が、大好きな
もう一つの漫画「ボディトーク」のキャラだった。
摩耶花は自分の大好きな「夕べには骸に」と「ボディトーク」と
自分のつまらない漫画を思いながら一人涙する。
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ほろ苦い… いや、ほろ苦いを通り越して激苦じゃ


地学準備室…
古典部部員が全員集まる。
氷菓…残り4部

「お、おおっ、ここまで、ここまで来るとはっ!」
「凄いです!あの文集の山が…期待以上の大成果です!」
「期待…期待ねえ…」

千反田が期待していたと聞いて、奉太郎は田名辺との
やりとりの事を思い出す…
「恐喝して押し売りしたなんで千反田には言えんな…」


「折木君、君は陸山がクドリャフカの順番の原作を紛失したから
 僕がこういう事件を起こしたと言ったね?」
「あくまで仮定です。先輩の動機までは知りようがありませんから」
「まあ、無理もない。僕の気持ちがわかるのは、多分、安城さんだけだ」
「陸山会長にはわからないと?」
「ああ」
「陸山会長に宛てた暗号なんですよね?」
「そうだよ」
「だったらなぜ」
「ムネは、陸山は夕べには骸にを仕上げて以来、一度もペンを
 握っていないんだ。安城さんも天才的だけど、ムネがあれほど
 描けるとは知らなかった。下手くそな僕とは比べものにならない。
 原作はちゃんとあるんだ!失くしてなんかない!
 あいつがその気になりさえすれば夕べには骸にを超える
 話にだってなるハズなんだ!
 けど…ムネにとって漫画描きはあの時、限りの遊びだったんだ」

あれが…遊び?

「もったいないだろ?惜しいと思うだろ?
 なのにムネは描こうとしない。あいつが一言"やるぞ"と言えば
 僕はなんでもするつもりでいた。なのに訊くのが怖かった。
 メッセージに気付かないなんて信じたくなかった。
 絶望的な差から期待が生まれる。僕はずっと期待していた。」

「なら、あなたが本当に伝えたかったことはこうですか?
 陸山、お前は"クドリャフカの順番"を読んだのか?」

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「本当に、見事だ」
「そして答えは」
「ああ、そうだ。ムネは、安城さん渾身の原作を、開いても
いなかった。暗号は解かれなかった。メッセージは伝わらなかったよ」


また期待か… 今回の話、シチュエーションは違うが
摩耶花と河内先輩の話、里志と奉太郎の話、田名辺先輩と
陸山会長の話… 全部、似たような苦さが残るね…
田名辺先輩が言った「絶望的な差から期待が生まれる」
という言葉が重い。まさに、それは里志が言っていた事と
同じじゃないか。

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残り4部の氷菓は古典部員がそれぞれ、もう一部ずつ買うと
いう事で… これで完売!!
氷菓が片付き、千反田は元気いっぱい。

「あとは、十文字事件の真相ですね。
 これで心おきなく、気にすることができます」
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キタ――(゚∀゚)――!!

里志はニヤリとして、奉太郎が何か判った事が
あるみたいよと千反田に言う。それを聞いた千反田は
更に奉太郎に近寄ってくるw 
里志は完売祝いに打ち上げを提案。
千反田の家でみんなで打ち上げする事になった。



今回はこんな感じでした。
これでクドリャフカの順番は完結!
まさか、氷菓が完売するとはー 絶対売れ残ると思ったけど
本当に完売しましたねえ。奉太郎が、クドリャフカの順番の事を
次々と謎解きをしていく所は、またまた名探偵っぷり…
前回、夕べには骸にの作画が陸山会長だという事がわかり
てっきり陸山会長も十文字事件に一枚噛んでるかと思った
んですが、田名辺先輩が十文字で単独犯だったとはねえ…
ほんと、里志、摩耶花、田名辺先輩、この3人は色々と苦い
感じだった。千反田と奉太郎は… まあ、いつもの感じかなw
千反田は入須先輩のマネをしようとして、若干疲れていたが
それをやらない方がいいという事を理解して、気疲れは
なくなった、そういえば、入須先輩の人心掌握術の中にも
"期待"という言葉があったな、千反田は、入須先輩から
相手に期待されているんだと思わせるんだとか言われてたよね。
それにしても、田名辺先輩、こんな大がかりな事をして
メッセージを伝えようとしたのに、結局、陸山会長には
伝わらなかったという事なんですかね? でも、陸山会長が
カンヤ祭終了の挨拶をしている時に、田名辺先輩の方を
見てニカッて笑って「お疲れ!」と言ったのは、もしかしたら
メッセージは伝わってるんじゃないかと、ちょっと思った
んだけど、それは違うのかな? まあ、それに気付いたと
しても、陸山会長にとっては些細な事で、無邪気に笑って
お疲れ!と言ったのかもしれないが… うむむ


前回までのレビューは以下からどうぞ
第一話 伝統ある古典部の再生
第二話 名誉ある古典部の活動
第三話 事情ある古典部の末裔
第四話 栄光ある古典部の昔日
第五話 歴史ある古典部の真実
第六話 大罪を犯す
第七話 正体見たり
第八話 試写会に行こう!
第九話 古丘廃村殺人事件
第十話 万人の死角
第十一話 愚者のエンドロール
第十二話 限りなく積まれた例のあれ
第十三話 夕べには骸に
第十四話 ワイルド・ファイア
第十五話 十文字事件
第十六話 最後の標的


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