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氷菓 第十八話 連峰は晴れているか レビュー [アニメ]

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うちのシイタケ、音楽を聴かせてたら
すっかり大きく成長したんです!

千反田の家で栽培している椎茸が大きく成長したらしいw
そんな話をしていると、外からヘリコプターが
飛んでる音が聞こえてくる。

ヘリか…
そういえば小木がヘリ好きだったな…

そう呟く奉太郎。誰、小木って。
小木は奉太郎が卒業した中学の英語教師で、もちろん同じ中学
出身の里志や摩耶花も知っている人物。ただ、同じクラスだった
摩耶花の記憶はけっこう曖昧で、里志のデータベースにも
小木がヘリコプター好きだという事実はなかった。

里志の話によると、自衛隊のヘリがスコードロン(編隊)を
組んで学校の上を飛んでいた時は、小木はなんの反応も
示さなかったという。

後は続きからどうぞ




そんな話をしていると、摩耶花は小木が確かに、中学入りたての
頃の授業中にヘリコプターに反応をしていた事を思い出したが
小木がヘリに反応したのは後にも先にもそれっきりだったとか。
何気なく、奉太郎が思い出した中学時代の教師の小木のヘリの
話がちょっとミステリー色を帯びてきたな~。


脅威の小木伝説
小木先生といえば、そんなことより、もっと大きな伝説が
あると里志が言い出す。小木先生本人が言っていたという
事だが、なんと、小木先生は、これまでの生涯で3回も
雷を食らった事があるという! それは、随分すごい確立だなw
っていうか、3回も食らって生きているのが奇跡!?
もちろん、軽傷は負ったようだが…。

サンダー!
当たったのは三度だー!

ん?シャレ?w


奉太郎は考える…
神山市はそんなに雷が多い土地ではない…それなのに
3度も落雷の被害を受けるとは…? 
ヘリコプターに反応した小木… 3度の落雷…

奉太郎の中で何か、閃いたというか、何か気になる事が
あったようで、なんと、自ら、町の図書館に行って
調べると言い出した。ええええええええっっ

「図書館に行くが、お前も来るか?」
そう奉太郎が里志に訊くと、里志はみるみるうちに青ざめる。

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「ホータローが、やる気になってるように見えるんだけど…((((;゚Д゚))))」

奉太郎は言う。
「違う…! なんというか、こう… 気になるんだ」


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「あの省エネ・折木奉太郎だよね??
 宇宙人に乗っ取られたかな??
 それとも、千反田さんが乗り移っているのかい!?」

ドイヒーw


摩耶花「折木…あんた帰った方がいいわ…温かくして早く寝なさい」


里志も摩耶花も冗談じゃなく、本気で言ってる感が…w


千反田は目を輝かせて、奉太郎が気になっている事が
気になると言い出した。

気になります!!
折木さんの好奇心をくすぐるものが
この世に存在するなんて!!
それっていったいなんなのか…
私、気になります!!

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カワエエエエエエエエ! 

奉太郎心の声「こいつも大概失礼だな…」

まあ、確かにw


里志は宿題を続行、図書委員の摩耶花がついてきてくれたら
助かったが、彼女に頼む事もできず、結局、奉太郎は
千反田と一緒に図書館へ行くことになった。
千反田が自転車なんで、その時の奉太郎の葛藤…

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いや・・・違うだろう・・・
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いや・・・ないな・・・・
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奉太郎「やっぱり先に行ってくれ・・・」

ワロタw


先に行く千反田に、図書館に着いたら小木正清について
過去の新聞記事を検索しておいてくれと頼んだ奉太郎。

図書館への道すがら、遠くに連峰を見る奉太郎。
連峰は神垣内連峰(上高地連峰ってことね)3000メートル級の
山々が連なっている。図書館に到着すると、千反田は
小木先生の情報見つかりましたと、新聞の記事を
出してくる。そこには神垣内連峰で登山道美化活動が
行われているという記事がでており、小木先生は神山岳会団長
として、インタビューを受けていた。

「やはり… そうか」

奉太郎は呟く。


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この予想…あまり当たって欲しくないんだが…
そう思いながら新聞記事の検索へ向かい、カウンターで
図書館司書に検索を頼む奉太郎。

3年前の4月から5月までの記事をお願いします。

検索キーワードは… 遭難

12件ヒットし、そこから5月9日の記事が探していた
ものだとわかった。との時の新聞記事を司書さんに頼み
30分ほどかかるそうなので、その間、奉太郎と千反田は
図書館内を色々と見て回る。

千反田にとってはどこを見ても、好奇心をくすぐるもの
ばかりで、野菜図鑑や昆虫の本を見つけては嬉しそうに
奉太郎に見せてくる。面白かったのは「みつばち日記」
「ふんころがし」の本が並んでいて、千反田は迷わず
「ふんころがし」の本を手にとった事。

「かわいいです!」
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奉太郎・心の声「なぜそっちを選ぶ」

ここのシーン、私も、「千反田よ、なぜそっちを選ぶのだ」と
声を出して突っ込んでしまった。でも、よく考えてみたら
千反田だったら、ふんころがしの方を選ぶな…w とちょっと
納得したり…。

30分後…新聞記事が載っているファイルが用意され
そこから5月9日の記事を探す。すぐに記事は見つかり
奉太郎は小木がヘリコプターを気にした日は多分この日だと言う。
新聞記事には「神山岳会会員2人遭難」の文字が。
(;゚д゚)ァ....神山山岳会って小木先生が団長を務める
(務めていた?)所じゃないか。 

普通に町で英語教師をしているだけだったら、雷に3回も
うたれたりしない、つまり、小木は雷にうたれやすい場所に
よく行くのではないか? そう思った奉太郎。

小木先生はヘリコプターなんか好きじゃなかった。
ただ、小木先生はその日、ヘリが飛ぶ事を心待ちにしていた。
なぜなら自分が所属する山岳会のメンバーが遭難しており
前日の8日は天候悪化の為にヘリが飛べなかったから。
授業をしながらも神垣内連峰の天候を気にしていた小木先生、
連峰が晴れていればヘリは飛ぶ、晴れていれば生存率も上がる。
ヘリが飛んでいるのを確認した時の小木先生の表情を奉太郎は
「多分笑っていたと思う」と言った…
そりゃそうだ、ヘリが飛んだんだから、これで救助される
かもしれないわけだからね。

新聞を何日か先の分まで目を通した。
遭難した二人は遺体で発見されていた。
見つけたのは県警のヘリだった。

ええええ… ヘリは飛んだが、亡くなっちゃってたのか…
無事救助されてよかったね的な展開で終わらない所が
古典部シリーズっぽい感じではあるが…

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図書館からの帰り道、千反田が「どうして気になったんですか?」
と訊いてくる。人の疑問を解決するのにはよく手を貸すが
自分の事には無頓着な奉太郎が、なぜ今日は自分の疑問を
調べたのか…? それが千反田の疑問だった。

すみません、私、どうしても気になるんです!


奉太郎は明かす…
里志から雷の事を聞いて、嫌な連想が頭をよぎった奉太郎は
その連想が当たっているかを調べた。

「連想が当たっていたら気を付けなきゃいけない事だからな」

「気を付ける… ですか?」

「実際はああいう事があったのに、小木はヘリが好きだったなー
 なんて、気楽には言えない。それは無神経ってことだ。
 それはさすがに気を付けるさ」

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奉太郎の言葉を聞いて、ハッとする千反田

奉太郎はそんな千反田を見てわかりにくかったかな?と
思い、言葉を変えて話す。

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「無神経というか…あれだ、人の気もしらないで…っていう感じだ。
 多分、2度と小木には会わないから、人の気もなにもないけどな」
 
「折木さん、それって、とっても………  うまく言えません。」


うまく言えないなら、ま、いいかと思う奉太郎。
千反田はこの時、奉太郎の言葉にグッと来たのでは
ないかなあ、だから、「折木さん、それって、とっても…」の
後に続く言葉は「素敵な気持ちです」「優しい気持ちです」とか? 
色々と無頓着で省エネ主義である奉太郎だが、決して無神経
ではなく、心優しい男である事を千反田は察したんだろう。
安易に恋愛に結びつけたくないけど、あの瞬間に、千反田が
奉太郎の事を大好きになってもおかしくない…そんな感じだった。

「今日は折木さんの意外な一面が見られてよかったです」
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そう千反田はちょっと照れた感じ?で言って
帰っていった。千反田が自転車に乗って走っていく姿を
ちょっとだけ見送った奉太郎は思う…

千反田が家に着く頃は完全に夜だな。
ついてくると言ったのは千反田の方だ。
俺が頼んだわけじゃない…
でも、やっぱり借りかな、これは。


今回はこんな感じでした。
いいエピソードだった。奉太郎の「実際はああいう事があったのに、
小木はヘリが好きだったなーなんて、気楽には言えない。
それは無神経ってことだ。それはさすがに気を付けるさ」という
言葉、良かったですね~ 彼の優しさがにじみ出てて、格好良かった。
普段が普段だから、こんな感じで、意外な一面見せられたら、
そして、それが格好良かったら、かなりの勢いで好感度上がります。
奉太郎の真意を里志や摩耶花が後々知る事になるんだろうか?
後できっと、二人に訊かれるだろうから、その時に彼らは
奉太郎の真意を知るのかな? 二人はどう思うんだろう?
今までの事でも、奉太郎が優しい男だというのは節々に時々
出てましたが、今回の事は、彼が思慮深い、人に優しい男だと
いう事がストレートに出た話じゃないかな。
図書館で、待っている間に千反田と奉太郎が本を見ている
姿は、良かったですね。微笑ましかった。

前回までのレビューは以下からどうぞ
第一話 伝統ある古典部の再生
第二話 名誉ある古典部の活動
第三話 事情ある古典部の末裔
第四話 栄光ある古典部の昔日
第五話 歴史ある古典部の真実
第六話 大罪を犯す
第七話 正体見たり
第八話 試写会に行こう!
第九話 古丘廃村殺人事件
第十話 万人の死角
第十一話 愚者のエンドロール
第十二話 限りなく積まれた例のあれ
第十三話 夕べには骸に
第十四話 ワイルド・ファイア
第十五話 十文字事件
第十六話 最後の標的
第十七話 クドリャフカの順番


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