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東京都 豊島区 池袋駅 東武東上線・中央口改札前

「帰りたい・・」
そう呟くのは竜ヶ峰帝人。夕方の池袋駅の人口密度は彼を圧倒し、不安にさせていた。
池袋どころか東京に来る事自体が彼の16年間の人生で初めての経験。自分の住む街から
出た事はなく、小中学校の時の修学旅行は共に欠席、自分でもこれではいけないと
思っていた矢先、小学校の時に転校した親友・紀田正臣からの誘いもあり、豊島区に
ある私立高校への入学が決まり、高校入学を機に池袋で一人暮らしをすることに
なったのだ。転校した紀田正臣とは彼が転校後、顔は合わせなくなったものの、
毎日のようにネットでチャットをしており、それほどの疎遠は感じてない。
待ち合わせ場所に現れた紀田正臣は髪を茶色に染めて、耳にピアスはしていたものの
中身はまったく変わっておらず、帝人を安心させた。

正臣はさっそく、帝人に池袋の街を案内する・・

後は続きからどうぞ