街でパーニィの映画等を見たりして彷徨っていたミレポックは、1人の少年に出会う。
少年は保安官事務所にパーニィの資料を見にいった人物、名前はルリィ=ストライト。
ルリィはなぜ自分がラスコールを追っているのかをミレポックに説明する。父を
捜しているというルリィは、自分の父がラスコール・オセロだと言い出す。その言葉を
聞いたミレポックは敵は伝説の名を語っているだけ、恐れる事はない、すべては
敵の術中の話だと考える。
街をルリィと歩いていると、ルリィが突然父の姿を見たと言って走り出す。ミレポックが
その後を追うと、ルリィが辿り着いた場所にはラスコールが居た。ラスコールは近付く
ルリィに短剣を抜き彼を殺そうとする。ミレポックは突撃し、ルリィを救おうと
彼を突き飛ばし、ラスコールに攻撃をくわえるが攻撃の手応えはなく、ミレポックの
視界には誰もいなくなっていた。すると、ミレポックがルリィを突き飛ばした先から
ラスコールの声がし、ミレポックが視線を向けると、横たわったルリィの胸には
ラスコールの石の刃が突き刺さっていた。なぜ自分の息子を殺した?と激昂する
ミレポックにラスコールは言う。
「まず、簡単な所から仕留めるのが基本でございましょう?まずはルリィ、その次に
アルメ。そして、あなたとマットアラスト。それが順番でございます」
ラスコールは、そう言って姿を消した。
クリックで別ウインドウ原寸大表示暗い霊安室でミレポックがルリィの死体を見つめているとマットアラストが現れる。
どこにでも現れるラスコールの事を考えると、1人になるのは危険だと諭すマットアラスト。
ミレポックは自分の弱さを噛みしめ、自分にできる戦いを思いつく。
1人ラスコールの事をまっていたアルメの前についにラスコールが現れる。
ついにアルメとラスコールが対峙する時が来たかに思われたその時、ミレポックが
部屋に入ってくる。ミレポックは激しい剣幕でアルメに詰め寄り、2人は
ラスコールの目の前で戦いになる。2人の戦いを好機と見たラスコールは姿を
隠さず、その戦いの成り行きを見守りながら、最も隙のできる敵にトドメを刺す
瞬間を狙っていた。激しい戦いの中、両者が突撃し、ミレポックとアルメの戦いは
ついにどちらかが倒れることで終わるかに思えたが、次ぎの瞬間、アルメの背後に
立っていたラスコールに、ミレポックが銃弾を撃ち込んだ。ミレポックは思考共有を
利用し、戦いを始める前からアルメとの間に約束ができていた事を逝く寸前に
ラスコールに明かすミレポック。ラスコールの手からは石剣が落ち、それは消えていった。
ラスコールが死んだ後、アルメとミレポックは、2人の戦いに戻る。しかし、その戦いが
始まった時点でミレポックの勝ちは見えていた。なぜならアルメは独り、ミレポックは
仲間がいる。次ぎの瞬間、ミレポックの背後で銃声が響き、マットアラストの銃弾が
正確無比にアルメの胸を撃ち抜いていた。
ミレポック達が去った後、独り死に逝くアルメの前に1人の少女が現れ、アルメにシガルの
本を読ませる。なぜシガルが自分を捨てたのか、それが解らない事が唯一の悔いだった
アルメは初めてシガルが自分を捨てた理由を知る。
そんなことか。そんな馬鹿な理由で捨てられたのか。あたしは・・・・。
横たわるアルメの横にいた少女は本を回収する。その手には石剣が握られていた。
「目に映るものはすべて偽り・・この神の石剣こそ我が実体・・・
過ぎ去りし石剣ヨルよ・・・」
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翌日、晴れ渡った爽やかな日、マットアラストはルリィの死体があった霊安室に
楽園管理者と共にいた。楽園管理者はルリィの死体を消す。すべてのことはマットアラストの
シナリオ通りの事、教団と武装司書は敵対しながらも、ある部分で常に協力関係に
あるのだ。ラスコール・オセロと天国の所在を隠す・・この点において。
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7年前、パーニィが殺された時に場面は遡る。楽園管理者、ラスコール、そして、
パーニィの首をはねとばした人物・・それはフォトナ・バードギャモン、当時の
バントーラ図書館館長代行だった。
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なんか、すごい展開でしたね~ ミレポックが死ななくてよかった~と思ったのも
つかの間、マットアラストと楽園管理者が仲良くお話って! しかも、神溺教団と
バントーラ図書館は、協力関係にあるだとう?? Σ(゚Д゚;エーッ!ですよw
パーニィ殺したのもフォトナ元館長代行だし、なんというダークな世界なんでしょ。
マットアラストはけっこう真実を知り尽くしているんですね・・なるほど、この前の
ハミュッツとの話の中の事はこういうことだったのか・・フォトナから色々
聞いちゃってたわけですね・・。
しかしこうなると、ヴォルケンが、図書館から去っていった理由が、なんとなく
わかってきましたね?? ヴォルケン君、武装司書と教団の関係とかラスコールの
事色々知っちゃって、嫌気が差したんでしょうかね??
なんか何が真実で何が間違っているのかとか、そういうのの感覚が狂いますね、この話。
あ、ちなみに、前回の第14話は総集編みたいのだったんでレビューはお休みしました。
前回までのレビューは以下からどうぞ
第1話 爆弾と本と沈み行く船第2話 爆弾と姫君と灰色の街第3話 爆弾と人間と死の神の病第4話 夕方とシロンとコリオ第5話 裏切りと杯と迷いの小道第6話 雷と怪物と殴る少女第7話 笑顔と仮面と死にたがりの男第8話 沼と仲間と浜辺の貝殻第9話 真人と戦場と私の世界第10話 変人と母親と黒蟻の巣第11話 弱者と迷宮と女王の指し手第12話 過去と理不尽とパイプの煙第13話 休暇と絵本と赤錆の髪