南満州鉄道が関東軍によって爆破され、これを中国側の仕業とし、
関東軍は軍事行動を開始、満州事変が始まった。その後、わずか半年で
関東軍は満州の主要な都市と鉄道を制圧、昭和7年1932年5月、満州国の
建国宣言が行われた。

この急ごしらえの新興国に急ぎ、国家としての体面を整える必要がある・・
そう考えた関東軍によって、元首にあたる執政という地位に祭り上げられたのが
清朝最後の皇帝、愛新覚羅溥儀であった。だが、この時点において、世界の
諸国は満州を独立国家として認めるかどうかを保留していた。
国際連盟は日華紛争調査委員会を設置、満州国の実態を調査する為に
イギリスのリットン伯爵を長とする多国籍の調査団を送り込んだのである。

リットン調査団に苛立つ溥儀は、預言者に会いたいと言い出す・・

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