学校の後、紫苑を家に招待する沙布。
今日は紫苑の誕生日なので祝ってくれるらしい。
沙布の家に行く途中、もうすぐ台風が来るということで
ワクワクした様子の紫苑。台風が来る時、ワクワクする気持ちって
ちょっとわかるよね… 子供の時は特にその気持ちが強かった
ような気がする。
沙布の家に着くと、沙布が着ているセーターと同じような
セーターをプレゼントされる紫苑。色違い…紫苑の名前に
ちなんで紫といった感じらしい。セーターは沙布の祖母が
編んだもので、気に入ってもらえてよかったと喜ぶ。
沙布のクローゼットに案内されると、その中は祖母が作って
くれた手作りの服でいっぱいだった。すると、祖母が言う…
だってね…何をしていいかわからないの。NO.6で、それもクロノスで何不自由なく暮らせて、ガーデニングや編み物をする他ね、明日も、明後日も、何をしていいかわからないの。笑いながらそういう祖母。なんか笑ってるけど、けっこう
どうリアクションとったらいいかわからないような事言ってるよね。
そして、この祖母の言葉がこの都市で暮らす人々の事とを
物語っているような気もする。
「何をしていいかわからない」なんて
ずいぶん、つまらない世界なんだなあ…って。
沙布の家から帰る時、誕生日のプレゼントとして、沙布から
ほっぺにキスされる紫苑。「なんで沙布が母さんと同じ事を
するの？」 (ﾟДﾟ)ﾊｧ? そんなリアクションかいっ！ｗ
どうやら、紫苑は色恋にかなり鈍感な人らしい。というか、沙布に
興味がないという感じか… つまり女に興味が…ｗ
突風が吹き傘が飛ばされた時、
「月の雫」と呼ばれる
市庁舎の建物が
台風の強風に共鳴して、鳴き声のような音を出す。
紫苑は月の雫の事を
「まるで、人間の皮膚にできた水泡みたいだ」と言う。ん？なんかのフラグですかね？
夜…家に帰り、窓から外の嵐を見る紫苑。
そして、窓を開け放つ。開け放った瞬間、静寂だった部屋に
嵐の風雨の音、そして、月の雫の鳴き声が響き渡る。
ベランダに出た紫苑は雨の中気持ちよさそうに思いっきり大声で叫ぶ。
すると、雨の中、窓を開けた事で、部屋の警報が鳴り、それを
止める為に部屋の中に入る紫苑。警報を止めていると笑い声？が
聞こえる。振り返ると、窓の所に一人の少年が腕から血を流し
立っていた。その姿を見た紫苑が手を差し伸べようと？すると
少年・ネズミは紫苑に駆けよって、紫苑の首を掴み「動くな」と凄む。
しかし不思議と紫苑はネズミの事を恐れない。なんだろうね
全然怖がってないよ。怖がってない上に、ネズミの腕の治療を
申し出る。母親もテキトーに誤魔化し、ネズミの腕の治療をする。
さすが天才児、簡単な縫合ならできるとか…。ここで、二人は
お互いに自己紹介。気になったのは、紫苑の名前が花の名前から
来ているという話になった時、紫苑が
「母さん、昔は木や野の花が好きだったんだ」と言った事。昔って、じゃあ今は好きじゃ
ないってことなのかな？なんとなく、さっきの沙布の祖母が
頭をよぎった。
ネズミの腕の傷は撃たれた時のものだった。初めて、NO.6の
暗部に触れた紫苑は驚いたような顔をするが、そんなに
ショックでもないようだ、実感がないからかな？
沙布がくれたセーターに着替えたネズミ、ネズミが着替えている
時に、背中にケロイドのような跡を見る紫苑。
ネズミは紫苑がなぜ、ネズミを助けたのか不思議がり、その
真意を紫苑に聞く。紫苑は色々というが、本当の所、なぜ
ネズミを助けたのか、わからない…といった状態、しかし、それを
聞いたネズミはハッとし、紫苑に礼を言う。
「ありがとう…」紫苑がリビングに行くと、母親が、治安局にメールを返信しろと
言ってくる。紫苑が来る前に、母親はすでに治安局に返信していたが
その時に、疲れたような感じだったんだけど、どういうリアクション
なんだろうか。治安局は囚人が脱走した事を周知するもので、
そこに映された囚人はネズミだった。体内に
VCチップが埋め込まれて
いるからすぐに探索システムでつかまるだろうという母親。
紫苑はテキトーに理由をつけて、食事を部屋でとる事にし
ネズミの為に食事を持ってくる。紫苑がネズミの正体を知った事を
話すと、一瞬身構えるネズミだったが、紫苑がそんな事を
まったく気にせずに食事を持ってきてくれた事で警戒を解く。
理想都市ができた経緯…前の大戦で人類が生存可能なエリアの大半を失った人類は
一切の武力を禁止し、残された六つのエリアで都市を建設した。
NO.6もその一つ…。
この話をしている時に、完全に水没した大都市の光景とか
映っていたんだけど、どんな大戦だったのか、都市が完全に水没
するような恐ろしい大戦…あと、人類が生存可能なエリアの
大半を失うとか…怖いな。この都市の構造を見ていて、前に見た
「Aeon Flux」（イーオン・フラックス）に世界観似てるなあと
思ったり。
ネズミは、元々、NO.6の外にある矯正施設に居たが、治安局に
よってNO.6の市庁舎（月の雫）に連れ込まれたという。
なぜ連れ込まれたのか？と聞くと、ネズミは、知らない方がいいと
いって真相を明かそうとしない。紫苑はすでにＶＣであるネズミを
匿い、治安局への連絡も怠っている、その上、ネズミから真相を
聞いたら、この後紫苑がどうなるかわからない…、そう思ったから
ネズミは紫苑に真相を明かさないのだ。そっか、すでにけっこう
ヤバイ立場なのか紫苑は。
ネズミは、紫苑が窓の外で叫んでいた事をからかう。すると、
紫苑は真っ赤になり、ネズミを黙らせようと、ネズミに向かって
いくが、逆に押さえつけられ、身動きがとれなくなってしまう。
しかし、紫苑は、一瞬で紫苑をねじふせたネズミに恐怖を感じる
どころか、嬉しそうに、どうやって一瞬で人の動きを封じるのか
興味津々な感じで聞いてくる。そんな紫苑を見たネズミは調子が
狂い、紫苑の手を握ったまま笑い出す。
握ったネズミの手が熱い事に気付いた紫苑、熱を測ると・・ って
はかり方、
おでことおでこ合わせる方式かい！ほほう・・(・∀・)ｲｲ!!
ネズミは発熱していた。抗生物質を持ってこようとする紫苑だが
ネズミはもう眠ると言い、紫苑の手を握ったまま
「あんたも、けっこう温かい」と微笑み、紫苑の手を少しキュっと握りかえして、そのまま
眠ってしまった。
微ＢＬ？(ﾟ∀ﾟ)ｷﾀｺﾚ!!
生きてる人間って温かいんだ…よく朝、紫苑が目覚めると、外は台風一過の晴天、しかし、
ネズミの姿はもうなかった。起きたらいなくなってたという
感じなのかな？どちらにせよ、ネズミの姿はもうない。
そして、紫苑の家に治安局がやってきた。初回はこんな感じでした。
期待していた通り…なかなか面白い！
NO.6という、完全に管理され人々が幸せに暮らしているように
見える都市だけど、実際は何か秘密があり、暮らしている人間達の
間には無力感が漂う。子供の頃はまだいいにしても、大人になると
みんな沙布の祖母のようになってしまうんだろうか。紫苑の
母親もなんかそんな感じでちょっと気になった。
そして、NO.6に隠された謎… ネズミはなぜ矯正施設から
あえてNO.6の市庁舎に連れて行かれそうになったのか…
なんか、色々と怖いですなあ。 理想都市の中心で何かが
行われているんだろうね。人体実験とかかね…？ 紫苑はその
天然っぷりで、ネズミを匿って、運命的な出会いを果たしたわけだが
ラストに治安局が来ていた事を思うと、紫苑も、このまま
ただでは済まされなさそう…どうなっちゃうんだろうか。
紫苑とネズミが手を握り合うシーンはちょっと、ＢＬっぽかったが
これって、そういう話なの？
あと、エンディングなんか見てると、二人がまだ、少年少年してるのは
今回っきりなのかな？ 次回とかからは、それから○年とか
時間経過がありそう。それにしても成長した二人が、より
一層美少年でしたな… ネズミがなんとなく神田ユウを
彷彿させる。
とにかく、絵も綺麗で、音楽もいい、内容も面白い。
梶君も、細谷佳正も良かった。
次回も楽しみですなー
スタッフ原作：あさのあつこ（YA!ENTERTAINMENT/講談社）
監督：長崎健司
シリーズ構成：水上清資
キャラクター原案・コンセプトデザイン：toi8
キャラクターデザイン・総作画監督：石野聡
色彩設計：菊地和子
美術デザイン：金平和茂
美術監督：川本亜夕
編集：定松剛
音楽：鈴木慶一
音響監督：三間雅文
プロデューサー：米内則智、黒須礼央、松下卓也、竹枝義典
アニメーション制作：ボンズ
製作 ：「NO.6」製作委員会（アニプレックス、講談社、
フジテレビジョン、電通、ボンズ）
オープニングテーマ「Spell」歌：LAMA
エンディングテーマ「六等星の夜」歌：Aimer
キャスト紫苑(CV:梶裕貴)
ネズミ(CV:細谷佳正)
沙布(CV:安野希世乃)
イヌカシ(CV:真堂圭)
力河(CV:てらそままさき)
火藍(CV:佐久間レイ)
莉莉(CV:諸星スミレ)
楊眠(CV:三木眞一郎)