古典部が復活してから1ヶ月…えるが入った事で、奉太郎は古典部に来るのを嫌がってると
思いきや、部室である地学講義室は奉太郎にとって気安い場所に
なっていた。 おお?
えるが家からお茶菓子を持ってきていて、「どうぞ」なんて言って
奉太郎に差し出して、奉太郎は茶をすすりながらお菓子を食べ、読書を
したりして、時間を過ごす… たしかに、いい感じの気安い場所に
なってるなw
一緒にいて疲れないのであれば俺はもともと人嫌いというわけではない。そんな事を思いながら時間を過ごしていると…
えるが読んでいた本をぱたんと閉じて言う。
「不毛です」「一年に二回植えるやつか?」
「それは二毛作です」
「ひょっとしてダジャレですか?」
「聞くな」
「いえ、そうじゃなくてですね」
「不毛なのか」
「そうです。不毛です」
「なにがだ」
「この放課後がです。目的なき日々は生産的じゃありません」「お説ごもっとも。で、お前はなにかこの古典部に求めるものがあるとでも?」
「あります」
「ほう」
「でも、それは一身上の都合です」出たっ「一身上の都合」 いったいなんなんだろ、核心にちょっと迫ると
その言葉で誤魔化されているような? 禁則事項的な事なのかw
「いまは古典部のことを言っているんです。 部活動ですから、活動しなければいけません」そもそも、古典部って、何をやる部活なの? 奉太郎、お姉ちゃんに
聞いてみればいいんじゃないの? 伝統あるって言ってるくらいだから
なんか活動をしていたんだよねえ。ただ、古典を愛好する部活…と
いう感じでもなさそうだし。とにかく、何か活動を熱望する部長・えるは
10月の文化祭で
文集を出す事を提案してきた。
奉太郎、でっかい汗出てるなw
●神高文化祭は伝統的に模擬店禁止
●文集作成費がすでに予算で計上されている
●顧問の先生から頼まれている
●古典部の文集は四十年以上の伝統があるので途絶えさせたくない
以上の理由から文集を作る事になってしまった。
でも古典部の文集ってどんなの? 部活内容も不明だし、その上文集って… えるも、古典部がどんな
文集を作っていたのかは知らない、部長だけど、奉太郎と同じで
部員になったばかりだもんね…。 と、いうわけで、古典部がどんな
文集を作っていたか、バックナンバーを見ようと、部室内を探す二人。
ん?部室といっても地学講義室の部屋だから、ここにはないんじゃ…
と、思っていたら、案の定なかった。
「ないな…」と奉太郎が疲れ切っていると、えるは
「じゃあ、図書室でしょうか、行ってみましょう!」と疲れ切っている奉太郎の
手を引いて図書室へ向かう。
気がすすまん…今日は金曜だから、図書当番は多分…ここのシーン、手繋いでるかと思ったよw 手首を
掴まれているだけだったけど。
「あれ、折木じゃない。久し振りね、会いたくなかったわ」伊原摩耶花(CV:茅野愛衣)図書当番だったのは奉太郎や里志とは幼馴染み的な摩耶花だった。
摩耶花ちゃん、奉太郎の事はあまり好きじゃなさそうだが、里志には
中学の頃から惚れているそうだ。もちろん、それは里志も知っているし
公然の事っぽい。でも、里志と付き合っている節はない。
カンヤ祭…神高文化祭の俗称
カンヤ祭のカンヤの部分がなんでそういう名前なのかが里志の
説明を聞いてもちょっと曖昧な感じだったので、えるが興味を
持つんじゃないかと、ちょっとドキドキしたぜ…w
バックナンバーが置いてあると思われる書庫は、司書の先生が席を
外している為に今は入れない、30分くらいで戻ってくるというので
待つ事になった。すると、話の流れから、里志に促された摩耶花が言う…
「折木、たまには頭を働かせてみる気はない?」「ない」と奉太郎が答えると、その答えに被せるように、えるが
目を輝かせながら言う
「どういうお話ですか?」、しまった、興味を…
里志が
「愛なき愛読書の話さ」と言うと、もう完全に目がキラキラ
しまくり、奉太郎は危険を感じてコッソリとその場から去ろうとするが…
「聞かせてください!!」捕まってしまったww
「わたしが当番で金曜放課後にここに来るとね、毎週同じ本が
返却されてるのよ。今日で五週連続。これだけでも変な話でしょ」
なんでも、摩耶花が当番の金曜放課後、毎週同じ本が返却させているという。
その本は、装丁がとっても綺麗な大きな本
「神山公高五十年の歩み」だった。
謎なのは毎週、違う人が借りて、その日のうちに返却しているという事。
貸出期間は二週間あるのに、その日に借りて、その日のうちに返却は
おかしい。そして、借りている人は全員女子で、昼休みに借りて放課後に
返すという。
里志「気になるだろう?」「私、気になります!」キタ――(゚∀゚)――!!
コッソリと背を向ける奉太郎が笑えるw
ちょっと、考えてみましょうと、背を向けてる奉太郎にも例の本を
見せて、巻き込んでくる、える。それにしても、えるは、けっこう
密着してくるよな…
どうなの、この姿勢はw
「とにかく、気になるんです!」「ならん!」
「なるんです!」「ならん!」
と押し問答をしていると摩耶花に静かにと注意されてしまう。
そう、ここは図書室、二人が密着しながら、押し問答とか
バカップルが騒いでいるようにしか見えないw
これ以上の拒絶や言い逃れは寧ろエネルギー効率が悪いと思った
奉太郎は、いつもの台詞を言わざるを得ない…
「そうだな、少し考えてみるか」そんな二人のやり取りを見ていた里志と摩耶花は…
「ふくちゃん、折木って頭良かったっけ?」「あんまり。でも、こういう役に立たないことだと時々役に立つんだ」ドイヒーww
奉太郎「お前ら、言いたい放題だな」
偶然という言葉で片付けては、えるが納得しない。
大事なのは真実ではなく、えるが納得する事。前回の女郎蜘蛛のやつも
ヤラセだったけど、えるは納得して終了したしねえ。
さて…ここから推理
昼休みに借りて放課後に返すという事から、本は図書の本分を
果たす為に使用されているのではない事はすぐにわかる。
じゃあ、本を読む以外に使うとしたら、どう使うのか?
える、里志、摩耶花に聞いてもろくな答えが返ってこないのえ
視点を変えて考える事に。
考えられるのは二つ。彼女らに共通点はないが、この本を金曜日の
午後に使うことが流行っている場合、彼女らがグループこの本を使用し
当番制で順番に借りて使っている場合だ。
共通点は、全員が女で二年生…クラスは違う…。何かの集団が何かの合図に本を使っているという線は本の返却
システムから考えると不可… すると、ここで、えるがある事に気付く。
それは「神山公高五十年の歩み」から何かの匂いがしてることだった。
しかし、その匂いにはえる以外は気付かず、摩耶花にもわからない。
そういえば、前回、えるは、誰も気付かなかった床下から聞こえる音に
気付いていた、今回も誰も気付かない本の匂いに気付く… えるちゃん
ある意味、それは凄い能力だよ。
えるは本からシンナーのような刺激臭がするという。
それを聞いて、奉太郎は何かわかった様子… 鍵がかかった部屋の件の
時もそうだが、えるが気付く小さなヒントから奉太郎は答えを導き出すな。
さっそく、いいコンビになりつつあるのかしらん? (・∀・)イイネ!!
奉太郎は確かめる為にえるだけ、その場所に行かせようとするが、そんなのは
えるが許さない…というか、逃れられない状況再び。
今回の、
逃れられないイメージは、2つのコース料理があるのに、ウェイトレス
に扮したえるが奉太郎に無理矢理コースを決めさせるというものw
ニコニコしてるが…w
「わかったよ。今日は雨で体育が潰れたからな、可処分エネルギーはまだ残ってる」
「はい!」
えると奉太郎が確かめに行こうとすると、摩耶花も一緒に行くという。
奉太郎の推理が当たっているか、確かめたいのかしら? 一瞬、摩耶花も
実は奉太郎の事が好きで、えると奉太郎が二人で行くのがアレだから、一緒に
行くっていう事なのかと思ったが、そうじゃないな。里志君はお留守番で
ちょっと可哀相だったw しかし、不機嫌そうな里志を見る奉太郎の目は
ざまーみろみたいな? ま、里志に色々し向けられていたから、これは
小さなお返しになるのかな?
目的地は美術室だという奉太郎。
美術室までの道すがら、奉太郎はそこに行く理由を説明。
あの本の使い道…休み時間にあんなでかいものを使う女子なんかまずはいない。
となれば、考えられるのは授業。学年が同じでクラスが別の人が関係する
授業といえば、体育か、芸術科目。 あの本を借りた五人の女生徒は
毎週当番を決めて本を借りに来ていた
美術室の近くに来て、えるは「本と同じ匂いがします!」と言ってきた。
そして美術室を覗き込むと、そこには明確な答えが!
二年D・E・F組合同授業芸術科目美術科で制作された絵が並んでおりその絵は女生徒の肖像画で、モデルが持っていたのがあの本だったのだ!なるほどぉ…
どうしてわかったの?あれっ えるの目がキラキラするのはいつもの事だが、摩耶花の目まで
キラキラしておる!w 摩耶花もちょっとは奉太郎を見直した感!
図書室に戻って話していると、えるが勉強ができるという話に
なるが、そこでえるは言う。
「いくら成績がとれても、それはパーツの集合体にすぎません。
私はそういうパーツではなく思考を生み出すシステムが知りたいんです」どういう事だってばよ?w えるが本当は何を考えているかも
謎だよな。そんな奥深いことを考えているのか。そいう事を考えられるのも
根本的に頭がいいからじゃないのという感じだよね。普通はそういう事を
考えないから。そんな事を言うえるを見ながら、えるの嗅覚の方が
よほど謎だと奉太郎が思っていると、えるは呟く…
「折木さんなら、もしかしたら…」と、ここで、司書の
糸魚川養子教諭(CV:小山茉美)が戻ってきたので、
古典部の文集の事を聞くが、文集は書庫にないという。それにしても、
糸魚川先生、古典部の文集が書庫にないことをずいぶんはっきりと
把握してるんだな?しかも、古典部のことを結構知っていそうな
雰囲気… 何かあるのかしらん?
そして、古典部の文集はいずこにあるのだろうか…?
しかたがないので帰る事になるが、ここでえるがまた意味深な事を呟く。
「今日は収穫もありましたし」「なんだそれ?」
「いえ、一身上の都合です」奉太郎が図書室を出て行くと、えるはまた呟く…
「そう、折木さんなら、もしかしたら…」何、なんか、解決して欲しい事があって、奉太郎ならもしかしたら?と
期待しているのだろうか? 気になるね~
日曜日…朝、えるから電話がかかってきて会いたいと言われた奉太郎は
喫茶店を指定して、えると会う事に。
パイナップルサンドという古い感じの喫茶店でえるを待っていると
えるは息を切らして、現れた。あらー、学校以外のえる!新鮮だ~
カワエエエエエエエ
さすがの奉太郎も、一瞬見とれていたんじゃないかと
思ったが、どうなんだろうか?
何の為に奉太郎を呼び出したのか…? えるに聞くと
えるは緊張していると言う。緊張??
「緊張ねえ… 俺に告白でもするつもりか?」
と冗談まじりに奉太郎が突っ込むと、えるは意外な言葉を返す。
「告白といえばそうかもしれません。」今回はこんな感じでした。
なんか、えると奉太郎のコンビがいい感じになってきたような気がする。
えるの各方面に効く鋭い感覚によて導き出される奉太郎の推理。
この二人だったら、どんな謎も解決できそうな感じ?
しかし、奉太郎、なんで、あんなに推理できるんだろうか、私だったら
あのえるのヒントを得ても、あそこまで推理できないわ~
ところで、古典部の文集が見つからなかったけど、どこにあるんだろうね?
奉太郎がお姉さんに聞けばいいと思うんだど、お姉ちゃん、外国
だからなあ… お姉ちゃんに電話かけられないのかしらん?
あと、糸魚川先生が何か知っていそうな感じがしないでもないが、どうなんだろうか。
摩耶花ちゃん登場! なんと里志に惚れてるとな?? 里志、モテるな…
春原と比べるのはアレだが、春原とは大違いだなw 頭も良い感じだし
しかも、女の子に求愛されてるとか。
えるは何かある感じですね~ 私、気になります!
いや、ほんと、今回も面白かった。次回が楽しみです。
前回までのレビューは以下からどうぞ
第一話 伝統ある古典部の再生