春休み中のある日、千反田から電話

「もしもし千反田です。お休みのところすみません」
「ああ…」
「突然ですが、明後日、何かご予定はありますか?」
「いや…」
「よかったぁー。あの、折木さん。いきなりでご迷惑なのは
 重々承知なんですが、どうか、傘を持ってくれませんか?」

(゚Д゚)傘?

千反田の頼みとは…
家の近くの神社で行われる旧暦の雛祭りで、お内裏様とお雛様に
傘を差しかける役目だった子が急なケガで腕を脱臼してしまい
代役を捜したが見つからず、奉太郎がちょうどいいサイズだったので
お願いしたいという事だった。雛役は…千反田!

えええ…奉太郎がそんな面倒くさい事をやるかね…と思ったけど
多分、千反田の切羽詰まった様子を感じ取ったのか、奉太郎は
その役割を承諾。 そして後日、千反田に言われた場所まで
自転車で向かう奉太郎の姿があった。

後は続きからどうぞ