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子供陽人は自分では本当の意味でつかさを笑顔にする事が
できないと、どうしたらつかさを笑わせてあげる事ができるのか？
大きくなったら笑顔にする事ができるのか？と陽人に訊いてくる。
「大きくなったって、女の子を笑顔にするのは難しい。
だけど、女の子を泣かせるのだけは絶対にやっちゃダメだ
もし目の前で泣いている女の子がいたら、助けてあげる
笑顔にできなくても、その想いはきっと伝わるだろうから」
横寺陽人という人物の行動原理は小さい頃から変わっていない
ような気がした。彼は女の子を大切にしたいと人一倍願っている
純情少年なのだな。ここで、おっきな陽人からアドバイスをもらい
更にその想いに磨きがかかったと思われる。
ぼくだって女の子を笑顔にしたい
そんな思いで陽人は月子とつくしが滞在しているホテルへ。
ちょうどイタリアに戻る為にホテルを出るところの月子とつくし。
「おかあしゃん…」
か、カワエエエエエエエ
月子はつかさに会いたいのだ…。
月子の「おかあしゃん」の言い方が超、超カワイイ
それ聞いているだけでちょっとホロっとくる可愛さ！
陽人はつくしにつかさに会うように説得。
つくしは頑なに母に会うことを拒むが、月子の方が
積極的に母に会おうとしてくれたので、陽人はつくしの
手をとって筒隠家へ向かう。
先にタクシーに乗って「おかあしゃん」と言ってる月子
か、カワエエエエ
子供陽人はつかさの看病をしながら、自分がつかさの為に
何ができるのかを考えていた… 月子とつくしの名前を呼び
病床で苦しむつかさの姿が痛々しい…。陽人はつかさの
涙を指でそっとぬぐう…。
筒隠家に到着したあと、陽人の提案で、つかさが作った洋服に
着替えるつくしと月子。まだ母に会うことを躊躇うつくしに
部屋に溢れる手作りの子供服を見せて陽人は言う…
見てご覧、こんなに沢山の洋服を縫うのは一日二日じゃできないんだよ。
いつか君達に会える日を夢見て、君達をずっと想って…
こんなに沢山…(ﾉД`)
病に伏せている母を見て、つくしは嘆き悲しむ。
つくしが悲しめば、月子も悲しむ。泣いているつくしに
子供陽人は「僕は君が嫌いだけど、つかささんの事は世界で
いっとう好きだから君の願いを叶えてあげる」と言い出す。
それに目の前で泣いている女の子がいたら、助けてあげないと…ね？
知ってる？この家には猫の神様がいるんだよ。
つかささんが前に教えてくれたんだ。
引き寄せる猫と引き渡す猫、引き寄せる猫は願ったものを
なんでも持ってきてくれるけど、願ってない形でしか叶えてくれない。
でも、引き渡す猫は要らない何かを必要とする誰かに渡してくれる。
自分の何かが誰かの役に立つなら、いいことだと想うんだ。
君は、つかささんとの思い出が欲しいんでしょ？
だったら、僕のをあげる。
僕はもう充分だから…
猫神様、お願いします。
僕の思い出を全部必要とする人の所へ…
そうか、そうだったのか。
陽人の記憶欠乏症は自分の思い出を、その思い出を必要としている人に
あげてしまったからだったのか。だから、陽人には思い出がない…。
この事実を知った月子は陽人に「こんなの間違ってる」と自分達の
為に陽人が思い出を失った事を悲しむ。しかし陽人はこのままでいいと
月子に元の時代に帰ろうと促す。月子は願いのキャンセルを嫌がるが
陽人が「月子、帰ろう、キャンセルだ」と言うと願いのキャンセルが
発動される。月子がキャンセルしていないのに、願いのキャンセルが
発動され、陽人は、気付く…
僕は思い出したかったんだ、筒隠の為に…
月子ごめん。この願いは僕のものだったんだ
陽人と月子は元の時代へ…
陽人と月子が居なくなった後、過去では、つかさが目を覚まし
月子とつくしがつかさに抱きつく。子供陽人が横で見ていると
つかさは「ほら、お前も」と陽人に声をかける。
陽人 「えっ いいの？」
つかさ「いいも悪いもないよ。おまえもこっち側だろ」
陽人も月子やつくしと一緒に暫く過ごしたんだな。
でも、それは彼の中で思い出になって、思い出はどこかへ
いってしまったのか。
現代に戻った陽人と月子…
わかったよ。子供の頃、鋼鉄さんに会っていた事も、昔
エミと会っていた事も、やっぱり今でもよく思い出せない。
誰かに会ったことや話したことは、その時は覚えていても
それが思い出に変わった途端に忘れちゃう…
それが僕と猫神の約束だったんだ。
月子は陽人の言葉を聞いて、自分がお面をかぶって
陽人と会った時の事も思い出になってしまった為に陽人が
忘れてしまったという事実に、行き場のない思いになる。
陽人はそんな月子を抱きしめて謝るしかできなかった。
「ごめん…」
思い出になってしまうと忘れてしまうなんて…
筒隠家に戻ると、つくしがつかさが愛用していた着ぐるみを着ていた。
つかさの思い出を探索していたらでてきたという。
つくしは言う…
やはり大切なのは思い出だ。
着ぐるみにせよ、柱の傷にせよ、これほどはっきりした
記憶が虚偽ということはあるまい。
やはり我々は４人で家族なのだ。
陽人「４人？」
あたりまえではないか、横寺の弟。
ずっと前からお前もこっち側だろうに
ここのつくしの言葉、なんかすごく感動した。
陽人からは思い出はなくなってしまったが、その思い出は
確かに、陽人からつくしに受け継がれ、つかさが言っていた
「おまえもこっち側だろ」という言葉も、しっかりつくしに
受け継がれているのだ。陽人の思い出をもらったつくしが
その思い出を本当に大切にしてくれているのは、陽人にとっても
この上なく嬉しいだろう・・・・
陽人は再びあのジャージに着替えて、柱の傷を見て思う。
この傷はずっと残っていく。
もし万が一僕がまた忘れてしまったとしても…。
月子は、一つ決めた事があると陽人に言う。
それは、自分が陽人の思い出にならないよう、これからも
どこにもいかずにずっと陽人のそばにいるという事だった。
陽人も、月子の事を忘れたくないと言い、その後に
「一番大切な君のそばにいる」
と、気持ちを告白。すると月子は、行動で示さなければ
ならない事もあると、陽人に隣にくるように言い…
キスｷﾀ――(ﾟ∀ﾟ)――!!
キスした瞬間、月子が「ハムッ」ってハムハム音
出したのが、カワェエ！
エンディング…
全員とデートｗ
副部長はつくし目当て…
小豆梓には犬の尻尾、月子には猫尻尾が生えているｗ
自由に尻尾が動いているんだけど、どういうファンタジー？
「ファーストキスしちゃったの#59116;」
小豆梓は月子に報告したが、なんかあのキスが小豆梓の
中では多分夢？的な扱いなのか？それとも、月子を気づかって
夢の中でだけど…とか言っていたのかな？
あれ、モリイとモリヤが影から小豆梓を見守ってるｗ
それと、ポン太が弥次さんを探している。
ジェットコースターに乗った時につくしのオッパイが
揺れ倒して、それを横に座った陽人が見て大喜び。
そして、最後は観覧車に月子と二人きりで乗る陽人。
窓の外を見ると、弥次さんが窓に張り付いていた。驚いた陽人が
思わず立ちあがってよろけると…
oh.....
第一話で月子を押し倒してしまった時思い出すね～
「先輩は完全に完璧に全璧に最終回の最後のカットの最後の１秒まで…
変態さんですね」
最終話はこんな感じでした
ところどころ、けっこうホロっとくるいい最終話だった。
陽人の記憶欠如の謎も解明された。なんと、子供の陽人が
つくしや月子、つかさを笑顔にしたいが故に、自分の思い出を
全部あげてしまったからとは… しかも、それ以降ずっとそういう
状態な為に、記憶が思い出に変わった時に、その事を忘れてしまうと
いう体質になってしまっていたんですね…
記憶が思い出になる境界線みたいなのってどこらへんなんだろうかって
ちょっと思ったんだけど、どうなってるんだろうねえ…。
猫神に、あの願いはキャンセルじゃなくて、もう発動しなくていいと
いう感じにできないのだろうか、今までのはそのままにして、これからの
ぶんはキャンセル…みたいな？
終わり方が最高によかった。問題はそんなに解決していないはずなのに
すごくスッキリ爽快な終わり方、あまりに素晴らしい終わり方だったので
２期は要らないな！と思ってしまったくらいｗ いや、ほんとは
２期見たいですけどね。
ハーレムエンドと思わせて、やはりラストは月子でよかった！
最後の最後の〆台詞はやはり「変態さんですね」ですよね。
前回までのレビューは以下からどうぞ
第1話 変態さんと笑わない猫
第2話 妖精さんは怒らない
第3話 哀しむ前に声を出せ
第4話 気楽な王の斃し方
第5話 さよならマイホーム
第6話 ようこそマイフレンド
第7話 いつかはマイファミリー
第9話 幸福な王子
第10話 一番長いということ
第11話 筒隠さんの家の中