眼鏡子の家
たまたま壊してしまった神の像の祟りから逃れる為に、耳なし芳一方式で景によって
全身にお経を書いたものの、眼鏡にだけ書き忘れ、亡霊に眼鏡をもっていかれて
しまった望。緊急用の使い捨てコンタクトで当分過ごすことにするが、学校へ
行くと藤吉からの激しい反発、藤吉のかけ声で一斉に眼鏡を買う為のカンパが
集まる。集まった金でさっそく可符香が眼鏡を買ってくるが、それは色眼鏡だった。
色眼鏡をかけた望は突然言い出す。
「女子高生ってみんなパンツ売っているんでしょ」
「渋谷にいる女子高生はみんなエンコーしているんでしょ」
物事を色眼鏡で見始めてしまったのだ。いつの間にか色眼鏡というのは眼鏡の男子が
色目を使う事だと思ってしまっていた藤吉はさておき、望は次々と色眼鏡ならではの
事を言い続ける。しかし、眼鏡を外すと、自分の色眼鏡発言は覚えていない事や、
他の人にその色眼鏡をかけると、その人が色眼鏡発言をするということから、
そんな色眼鏡を売りつけた眼鏡店まで可符香に案内してもらう事に。

メガネ道楽というメガネ屋に辿り着いた望達はそこに置かれた多種多様な色眼鏡に
接するにつれ、自分達が偏見という色眼鏡をかけている事に気付く。

後は続きからどうぞ