正臣のクラスでは各委員等の選出を行っていた。クラス委員だけがまだ決まって
おらず、男女、1人づつ誰かやらないか?と担任が言う。

クラス委員・・面白いかもしれないが、面倒かもしれない。でも何か新しい刺激が
欲しい帝人は手をあげようかと悩んでいた。しばらく様子を見ていると、
1人の少女が、うつむき加減で手を挙げる。園原杏里だった。さっそく役職に
ついた園原は担任に議事進行をまかされ、教室の前に立つ。

「それでは男子でクラス委員をやりたい人はいませんか」

どうしようかと帝人が迷っていると、園原の視線が帝人の方へ。多分、正確には
帝人の後ろの空席の席へ視線をやったのだろうが、それがきっかけで、帝人は
思い切って手を挙げてみた。

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