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矢霧製薬の研究所内の一室では矢霧波江が苛立っていた。帝人のアパートに
侵入したものの、首に傷がある女は見つからなかった上に、事情を知っている
と思われる帝人を連行する事もできなかった部下に「使えないわね・・」と
呟く。すると、波江の携帯が鳴る。非通知表示だったが電話に出ると
電話をかけてきたのは帝人だった。

「私は竜ヶ峰帝人と言います。取引をしませんか?」

夜の池袋の街はいつもと同じような雰囲気ではあったが、何かが確実に
違っていた。セルティはビルの屋上で街を見下ろしながら、新羅の言葉を
思い出す。ここ20年間の事を疑問に思っていたセルティに新羅が
投げかけた言葉・・「僕と結婚すればいい・・・」 

後は続きからどうぞ