刺客との戦いで深手を負ったアキラは牙なしの家で治療を受け、眠りに
ついていた。その眠りの中でアキラは1年半前に起きた出来事を思い出していた。
1年半前、トランシルヴァニア、ツェペッシュ公主家の城跡での作戦行動中
アキラは城跡の地下で真祖の血にまつわる重大な事を目撃していた。
無数の棺桶の中はすべてミナ姫にそっくりな者達が眠っており、その者達は
一カ所に集められ、1人だけ目覚めていたミナ姫にそっくりな者が
血を垂らすと、集められた女達は次々と死に絶えていく・・その時、
1人だけ生き残ったミナ姫によく似た少女は、あとは自分と、ミナ姫だけが
残っている・・というような事を呟く。

目を覚まし、再びミナ姫の元へ向かうアキラは、バンドに住んでいる大勢の
牙なしの人達に出会う。ミナ姫は孤独に生きていた牙なしの人達を世界中から
集め、彼等に再び家族を作らせ、もう一度生きる喜びを与えていた。牙なしに
とってミナ姫は、希望をくれた恩人なのである。集まった大勢の牙なし達は
アキラに声援を送る。アキラはその様子を見て、それがミナ姫が作り上げたもの
であり、ミナ姫が守ろうとしているものだと思い、これが自分の生きる世界
なんだと決意を新たにする。


牙なしの人達との出会いに涙するアキラ

後は続きからどうぞ