帝大教授と関わりがあった関東軍の工作員は、雪菜の兄・高千穂勲だった。
そのことで兄に関わる事を色々と思い出す雪菜。父親は、兄に関わる何かを
軍幹部から聞いた時に倒れた、その上、関東軍の一個中隊が消えた時に
関わりがあるのも勲だということで何かと名前が出てくる人物なのだ。
雪菜は兄がいったい何を考えて行動をしているのか知りたいのだという。
クリックで別ウインドウ原寸大表示クライネフの握っている情報を能力で探ろうとする葛と棗。葛は能力で
クライネフのホテルの部屋に入り込み、彼の持ち物を調べるが、それらしい
ものは一切見あたらず、楽譜さえもなかった。棗によるクライネフの持ち物の
透視でも何も見つからず、唯一透視がうまくできなかった厳重に収納されている
ヴァイオリンが怪しいのでは?ということになるが、音楽家にとっての
ヴァイオリンは大切なものだからそれはないと雪菜は言う。結局何も
情報が掴めない為に、雪菜は直接クライネフに会い、彼に触れ、情報を
掴む事にする。
雪菜と葵はヴァイオリンを教わるという口実でクライネフに直に会う。
雪菜が奏でるヴァイオリオンの音色を聞き、亡くした恋人を思い出す葵。
クライネフに触れたことによって、やはり彼がスパイである事がわかる。
情報の受け渡しは演奏の公演が行われる公会堂で?という事だった。
葛の掴んだクライネフの情報では彼の観察力と暗記力は、特殊能力と呼べる
レベルであるという。彼の生い立ちや立場かさ察して、この先の生活の
安定を得る為に某国のスパイになったのであろう・・と推測された。
「力」さえ持たなければ・・クライネフが特殊な力を持っていた為に利用された事は、かつて陸軍士官学校を
優秀な成績で卒業し、陸軍大学校へ行く事を目標としていた葛が「力」を
持っていた為に半ば強引に桜井機関に所属させられた事を思い出させる。
必要以上の能力は人の運命を狂わせる・・そして演奏会当日、クライネフと接触し、ヴァイオリンを交換した男の
後を追い、彼を捕らえて、雪菜が情報を読み取るが、彼は囮だった。
クライネフの情報の伝達方法は、演奏がラジオで中継される為に、
演奏のアレグロの部分に暗号化された情報が仕組まれているという事が
わかり、葵たちは公会堂へ急ぐ。公会堂でクライネフの演奏を止める
時間がない為に、棗に透視で主電源を探させ、そのイメージを雪菜に
よって葵に送り、葵がサイコキネシスでそれを落とすという方法が
とられた。作戦はギリギリで成功し、クライネフの演奏が中継されるのは
止まったが、クライネフは電源が落ちた公会堂で、中断した演奏を再び
始める。その演奏はもうスパイ活動とは関係なく、1人の音楽家の
演奏だった。
公演後、クライネフの楽屋を葵たち4人が訪れると、クライネフは自らの
命を絶ち絶命する。死ぬ直前、クライネフは、「音楽を奏でる力さえあれば
よかった」と言い残す・・。
クライネフの得ていた情報は彼の死によって結局わからず、雪菜の兄、勲の
事が暗い影を落とす・・
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ちゃんと集中して見ないと、難しい・・・そんな話だったように思いました。
葵たちの過去等も色々でてきてましたよね。だいたい解ったのですが、葛の
祖母かなんかが言っている事がよくわからなかった。まあ、あまり話に
関係ないと思うのでいいのか・・。
クライネフという人物は、ほんと、葵たちに色々考えさせた感じがしました。
特殊能力を持つ事によって運命が狂ったという部分では葛がかなり一緒
なんですね。雪菜の兄というのが謎ですね、どういう工作員だったのか、
彼は今どこにいるのでしょうかねえ・・今後も彼が色々とかかわってくる?
そういえば、兄というのに、名字が全然違うんですね。高千穂勲っていって
ましたもんね。葵の亡くなった恋人もチラチラ出てきましたね。あまり
説明がなく、ほとんど映像だけなので、恋人なのか肉親なのかちょっとわから
なかったんですけど、葵のキャラ説明の所に恋人を亡くしているみたいな事が
書いてあったんで、あの映像からすると、あの人が葵の恋人だった人
なんだろうと推測できますね。
前回までのレビューは以下からどうぞ第1話「救出行」