ねえ、そろそろしよう?
大丈夫、痛くしないから

私の毒を、あなたに入れる。
あなたが決して、私から離れられなくなるようにね。

そう言って謎の女の子は大兎の首筋に噛みつく。

いくよ?

彼女がそう言うと、大兎の中に毒という魔術が注入されていく(?
その行為はすぐに終わり、彼女は嬉しそうに言う…

はい、終わり~
これであたなは私から離れられない。
生きるときも死ぬときも、ずっと一緒。

その覚悟はできてる?

覚悟ができてると聞かれ、大兎が覚悟なんてできてないと
答えると、彼女は、「あは、でももう、呪いかけちゃった~。
だからあなたは私の僕。私の護衛。私の、愛しい人よ。
愛してるわ、大兎」と言ってくる。
そして彼女は、大兎が「愛してる」と言えば、魔術が
完成すると言い、大兎はそれに応え、
「僕も君を愛しているよ、ヒメア」
と言った。

その瞬間、世界とそして自分の体内を構築している、なにもかもが
変わったのがわかった。かかったのだ。呪いが。かかったのだ。
毒(まじゅつ)が。そして、大兎の物語は始まったはず・・・

だったのだが?

後は続きからどうぞ