セイバーは戦いながら、ランサーの事を探っていた。
右の長槍、左の短槍、どちらが、ランサーの
宝具なのか?
それを見極める事が勝機に繋がるのだ。
「せめて真名さえわかればいいんだけど…」とアイリは思う。
二人の打ち合いは続くが、ランサーがかなりの手練れの為に、
セイバーはなかなか攻めきれず…ランサーに
「どうしたセイバー。攻めが甘いそ」なんで言われてしまう。セイバーはランサーの槍術を見て、
"この男、出来る!"と思っていた… 初戦でいきなりこんなに
強い敵にあたっちゃうとか、けっこう大変じゃー。
セイバーがランサーを難敵と思うのと同時に、もちろんランサーも
セイバーを手強い相手だと思っていた。なんといっても、セイバーの
剣が見えない為、刀身の長さが判らず、間合いの計りようがないのだ。
そんなわけで、激しい打ち合いなんだが、お互い探り探りで
戦っているという状況だった。
戦場をワルサー狙撃銃のスコープで見ていた切嗣はセイバーたちの北東方向
倉庫の屋根の上にランサーのマスターを確認、舞弥にすぐに知らせるが
舞弥の位置から、ランサーのマスターの位置は死角、よって、切嗣は一人で
ランサーのマスターを仕留めようとするが、その時、例の戦場が見渡せる
絶好のポジションのデリッククレーンの上に
アサシンが居るのを発見する。
アサシンからの戦場の情報はすべて綺礼に伝わり、綺礼はそれを時臣に
報告する。パラメーターはセイバーの方が優れており、ランサーより
セイバーの方が厄介そうだという事がわかる。続いて、マスターは
視認できるか?と時臣が聞くと、綺礼はセイバーの後ろに立つアイリの事を
報告する。時臣は綺礼から、銀髪ぼ女と聞き、改めて聞き返す。
「はい。白人の女です。銀髪に赤い瞳。どうにも人間離れした風情に見えますが」
「アインツベルンのホムンクルスか? またしても人形のマスターを鋳造したのか
ユーブスタクハイトが用意した駒は衛宮切嗣だとばかり思っていたが、まさか
見込みが外れるとはな」
綺礼と時臣にはアイリがセイバーのマスターであるかどうかの判断は
できずにいたが、とにかく、アイリが聖杯戦争の趨勢を握る重要な鍵で
ある事がわかり、時臣はアイリから目を離すなと綺礼に指示を出す。
綺礼はアサシンを一人アイリに常時つけておくことに…
アサシン、何人もいて便利だなあ…w
アサシンがいる為に、切嗣と舞弥はランサーのマスターの狙撃を中止する。
その代わりに、舞弥はアサシンを監視、切嗣がランサーを観察。
セイバーとランサーの勝負は拮抗していたが、ここで、ランサーの
マスターである者の声が響く。まあ、ランサーのマスターは
ケイネスエルメロイ・アーチボルトなんだが、ケイネスはランサーに、さっさと
セイバーを始末しろと言って、
宝具の開帳を許可してきた。
ついに、ランサーの宝具がご開帳! それはランサーが右手に持っていた
長槍で、呪符の緊縛が剥がれ落ちると、そこには
深紅の槍が現れる。
ランサーは相変わらず見えないセイバーの剣もご開帳させてみせると
やる気満々、セイバーの真名がそこに記されている事も見抜いていた。
ランサーの宝具の赤い槍と打ち始めて、すぐにセイバーは赤い槍が
風王結界(インヴィジブル・エア)を削っている事に気付く。
ランサーはすっかりセイバーの剣の刃渡りを見切り、いよいよもっと
踏み込んだ攻撃に移ってきた。セイバーは
「この槍の筋ならば…」と
ランサーの槍にまだまだ対応できると思って、イメトレも十分、再び
打ち合おうとするが、思惑が違った… ここって、ランサーの槍が
セイバーの鎧をかすめる事を計算に入れてセイバーは攻撃をしようと
思っていたんだよね? でも、ランサーの槍が魔力を断つ槍だった為に
魔力で生成されているセイバーの鎧をすり抜けて、直接セイバーの
体を斬ってしまい、セイバーは負傷し、攻撃が上手くいかなかった…
という感じなのかな。なんにせよ、二人の戦っている姿は大迫力で
カッコイイぞ…
アイリはすぐにセイバーの傷を治癒する。セイバーは自分の鎧に
傷がついていない事から、
ランサーの槍が魔力を断つ槍だという事に気付く。
それならばと、セイバーは自ら鎧をすべて除装し、鎧の形成と維持に
要していた魔力をすべて攻撃に注ぎ込む事にする。
セイバーがすごい勢いでランサーに突っ込んでいくと、ランサーは
なんか余裕?? すると、なんとランサーの足元からもう一本、
さっき捨てた短い槍の方が、金色に光り輝いて現れる。ランサーのもう
一本の宝具が現れたーっ
そう、宝具とは決して単一とは限らないセイバーはギリギリでランサーの槍をかわしたが、再び負傷してしまう…
その様子を冬木大橋のアーチの上から見ていたライダーは
「いかんなぁ。これはいかん」と唸っていた。とにかく、イスカンダルにしてみたら、二人とも
超強者で死なすには惜しいと思ったというか、セイバーには
死んで欲しくないという感じなのかな。とりあえず、ここから見物
して他のサーヴァント達も現れるかと思って待っていたけど、
とりあえず今回はセイバーとランサーだけ、そしてその二人が
殺し合ってはイスカンダルとしては詰まらないのだろう。
ライダーはとにかく、みんなと戦いたいのねw
「死なすには惜しい」と言うライダーにウェイバー君が
「死なさないでどーすんのさっ!?」と言うとライダーは…
「勝利してなお滅ぼさぬ。制覇してなお辱めぬ。それこそが真の征服である!」とカッコイイ事を言う。いやー、ほんと、イスカンダル、豪快で
いいよね、カッコイイ王様すぎる!
ライダーは「見物はここまでだ。我らも参じるぞ、坊主」と宝具を
呼び寄せ、涙目のウェイバー君を乗せて、いざ戦場へ!
さきほどの戦闘でセイバーも負傷したが、ランサーも負傷していた。
セイバーは左腕の腱を斬られてしまって、焦りを見せる。ランサーの
傷はすぐにマスターによって治癒されたが、セイバーの傷は治癒されない。
アイリはセイバーに治癒魔法をかけているのにセイバーの傷は治らないのだ。
その原因はランサーの宝具にあった、赤い槍の方が魔を断つのであれば
黄色い槍の方は呪いの黄槍、
その槍で傷つけられると呪いによって傷が決して癒えないというものだった… えええっっ どうすんのーっ
セイバーはランサーの正体に気付く…
魔を断つ赤槍、呪いの黄槍。さらに加えて、乙女を惑わす左目の泣き黒子フィオナ騎士団、随一の戦士〝輝く貌"のディルムッドまさか手合わせの栄に与るとは思いませんでしたそしてランサーもセイバーの正体に気付いていた…
それがこの聖杯戦争の妙であろうな。だがな、誉れ高いのは俺の方だ時空を越えて"英霊の座"にまで招かれた者ならば、その黄金の宝剣を見違えはせぬかの名高き騎士王と鍔競り合って、一矢報いるまでに到ったとはどうやらこの俺も捨てたものではないらしいしかし、お互いを認め合った所で、戦いは終わるわけもなく…
さて、互いの名も知れたところで、ようやく騎士として尋常なる
勝負を挑めるわけだが、それとも片腕を奪われた後では不満かな? セイバー
戯れ事を。この程度の手傷に気兼ねされたのでは、むしろ屈辱だ
えええっ セイバー、そんなんで戦えるのぉぉぉ?
と、ここで、もの凄い勢いで戦車が二人の二人の間に降臨
「双方、剣を収めよ。王の御前であるぞ!」ドヤ顔ww
我が名は征服王イスカンダル此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した誰よりも驚いちゃってるのはウェイバー君だからw
ワロタ…! ライダー、いきなり真名を名乗っちゃってるよw
みんながあっけにとられたところで 続く
今回はこんな感じでした
セイバーがけっこうピンチに見えるんですけど、いよいよもって
セイバーがやられそうになったら、切嗣って、ランサーのマスターを
撃つのかな?とちょっと思ったり…その場合はアサシンが見てるから
とかそんな事言ってられないから、ランサーのマスターを撃つよねえ?
ここで、切嗣達が対サーヴァント用の武器をもってきていたなら
舞弥がアサシン引きつけてとかもできたかもしれないけどねえ。
ランサーの槍で傷付いた場所って、この先、一生治らないのかね??
それとも、あとで治癒魔法効くのかな? そこらへんも気になる。
今回も、イスカンダル、よかったねー ウェイバー君も面白かったw
最後に、ドーンと現れて、行きなり名乗っちゃうあたりが、ほんと
バカかもしれないけど、豪快、あそこでいきなり真名を名乗ってこその
イスカンダルだよね。見ていて気持ちいいわ。
イスカンダルが現れた時のセイバーとランサーの( ゚д゚)ポカーン顔が
よかったね、次回はどうやることやら…
前回までのレビューは以下からどうぞ
第1話 英霊召喚第2話 偽りの戦端第3話 冬木の地