夏目友人帳 参 第四話 幼き日々に レビュー [アニメ]
中間試験が終わり、みんなで出かけようという話になり、笹田純が
美術館のチケットを持っていたので、みんなで行くことに。
家に帰ると、塔子さんが、同窓会の案内を見て、なんか考えてる
様子。塔子さんは、自分の胸に引っかかっている小学校時代の
思い出を夏目に語り出す。仲良しの友達同士で遊んだ時、各自
手作りのものをもちよってプレゼント交換をしたが、塔子さんの
作った押し花カードは栗山さんという人に行き、栗山さんの
作った手作りクッキーは塔子さんへ。すると、栗山さんは、
押し花カードを見てガッカリ、塔子さんに「こんなもの欲しく
なかった、塔子ちゃんずるい、クッキー返して」と言ったそうな。
その後、栗山さんは引っ越してどこかへ行ってしまったそうだが
塔子さんは、この事を今も覚えていて、一回栗山さんに会って
彼女が元気がどうか知りたいとかなんとか… そうしたら
胸のつかえがとれるんじゃないかと塔子さんは思っているのだ。
それを聞いた夏目は、少し羨ましくなる。なぜなら、夏目には
なつかしいなんて思い返すような、子供の頃の思い出がないからだ。
そっか…塔子さんのこんな話を羨ましいと思ってしまうのか…
後は続きからどうぞ
美術館なんてつまらん!と言うニャンコ先生だったが、美術館の
近くに美味しいラーメン屋があると聞いて行く気満々に。
木の上の妖怪…
とある木の上に住む女妖怪。普通の人には一切その姿は見えず
木の下を通る人間にイタズラをしても、気づかれない。
そんな木の上の妖怪には夏の思い出があった。一人だけ、彼女の
事に気付いた人間の少年の…
■妖怪の回想
何年も前、妖怪の住む木の下を通る小学生が、一人の小学生の
事をいじめながら通っていた。そのいじめられている小学生が
夏目。小学生のいじめが目に余った木の上の妖怪はいじめていた
少年達を追い払う。残された夏目は、木の上の妖怪に気付き
その場から走り去る。その時、夏目と目が合った木の上の妖怪は
初めて自分の存在に気づいた人間に驚く。
私の存在に気付く人がいるハズが…
それ以来、木の上の妖怪は夏目の事を追いかけ回しては驚かす
事を繰り返し、彼女にとっては、それが楽しくてしょうがない様子
だった。ずっとひとりぼっちだったから、きっと嬉しかったんだ
ろうねえ… そんな日々が暫く経ち、ある日、いつものように
夏目を探していると、公園でポツーンと一人で座っている夏目の
姿が…そして、横を通っていった夏目と同じ小学校の女生徒達が
夏目の事を気味の悪い子で、人の気を引く為に嘘をついて、親が
いなくてみんな引き取りたがらないから転校ばっかりしている…
とか、言っているのを聞いてしまう木の上の妖怪。
いつも一人…
見えるというただそれだけで…
木の上の妖怪は、夏目を驚かし、大笑い。この時、夏目は初めて
木の上の妖怪と口を聞く。なんで僕なんかにかまうの?と
夏目が聞くと、木の上の妖怪は、夏目をかまうのはたまたまで、
自分は決してかまったりしていない と照れ隠しのような事を言う。
夏目は「そうか…そう…」と寂しそうに呟きその場を去る。
その夏目の様子が気になってしまった木の上の妖怪。
列車に乗って、美術館へ向かう夏目は、外の景色を見て、
「あれ?この辺り、昔住んでいた事があった」
と、景色に見覚えがある事を思い出す。
■夏目の回想
小学生の夏目。家に帰ると、親戚のおじさんが電話で
夏目を次ぎに預ける自分の兄と話していた。親戚中をたらい回しに
されていた夏目…。電話が終わった後、おじさんは、これを
夏目にあげると、言って、コートをバサっと夏目に渡す。
それでも、夏目はコートをもらって嬉しかった?ようで、夜
寝ている時、「ちょっとほこりくさいや…」と言いながらコートを
持ちながら眠る。って、夏目の部屋が・・小さいなあ…ほんと
布団一枚引いたら全部埋まっちゃうくらいの部屋。こういう所からも
夏目があまりいい扱いをうけていないのが分かる。
ホコリ臭いコートも嬉しいと思ってしまう夏目が切ないのう…。
■木の上の妖怪の回想
雨の降る夜、木の上の妖怪は、夏目とせっかく言葉を交わしたのに
あんな事を言うつもりではなかったとちょっと後悔するが…
なぜ、私が人間ごときに気を使わなきゃならないんだ。
明日はいつも通り脅かしてやる!そうだ、脅かしたら、また
喋ってくれるかもしれない…
そして翌日、木の下を夏目が通る、夏目は一人ではなく、他の
少年が夏目に話しかけていた。あれ、なんかいつもみたいに
いじめてる感じじゃなくて、いい感じ?? と、ここで、
木の上の妖怪が夏目を脅かしてしまい、びっくりした夏目は下の
ぬかるみにすべって、もう1人の少年を巻き込んで転んでしまう。
ドロドロになってしまった夏目、もらったコートもドロドロに
なんってしまった…、すまないと謝る木の上の妖怪に夏目は
「あっちへ行け!俺が何したっていうんだ。お前らなんか
大ッ嫌いだ!!」と怒鳴り、泣き崩れる。一緒に居た少年は、
びっくりしてその場から走り去った。
翌日から夏目はわざわざ遠回りして、その道を通らなくなった。
木の上の妖怪は夏目の事が気になり、猫に化けて、夏目の姿を探す。
うぉぉぉ… この切ない話の上に、ニャンコ先生以外にまた
猫かあああああ!! もう、猫見てるだけで泣けてくるんですけどw
猫好きにとってはたまらんよ…
夏目の姿を見つけた木の上の妖怪猫…
かわえええ!
草原に一人座っていた夏目に猫が近付くと、夏目は猫に気付き
猫を抱きしめる。
「お前、なんだか甘いにおいがするね。」
夏目は嬉しそうに猫をぎゅっと抱きしめ、猫は、夏目が
こんな表情も出来ることを初めて知る。猫は夏目のぬくもりを
感じ、このままずっと側にいたいと思ったが、夏目は猫を
抱きしめながら呟く。
「おまえはいいなあ…僕も早く一人になりたいなあ…
一人で生きてきたいなあ…」
それを聞いた猫は、涙を流す。
私は妖で、人の心はよくわからない。
けれど、一人は悲しいことだよ?
それだけは分かるよ。それだけは知ってるよ。
それから、数日後、夏目はまた別の親戚に引き取られていった。
なんか、ガラの悪い感じの人達に引き取られていったなあ…。
そんな夏目の見送った木の上の妖怪。そして、それ以来、夏目の
姿はもちろん見なくなった。
それから月日が経ち、木の上の妖怪は、人間に対して益々
嫌悪感を抱いた。ある日、木の下で、子供がケガをした時
猫の姿になって、子供の側に行ったが、子供が猫嫌いだった為
石を投げられた… 何も考えず、何も感じないと木の上の
妖怪は思ったが、夏目の事だけは気になっていた。
やさしい笑顔と悲しい望み…あの子は今、笑っているだろうか…
そう、木の上の妖怪が思って、空を見上げた時、足音が…
よかった…まだ此処に居てくれた
夏目は、あの頃の自分は誰かに当たる事しかできなかったが
今なら木の上の妖怪の優しさがわかると言って、やさしく笑いかける。
木の上の妖怪は、夏目のやさしい笑顔を見て、夏目がやさしい誰かに
会えたんだ…と悟り、夏目に抱き付く。その時、夏目は、あの時
抱きしめた猫が、木の上の妖怪だった事を知る。
ああ、懐かしいにおいだ…
そして、木の上の妖怪の名前を聞く夏目。
僕は夏目貴志、貴方の名前を教えてくれますか?
。・゚・(ノД`)・゚・
家に帰ると、ちょうど塔子さんも同窓会から帰ってきた所だった。
塔子さんは心に引っかかっていた栗山さんと会えたと言う。
夏目は今日の事を思い返す。美術館から帰る途中、途中で
寄りたい所があるという夏目を見送ってくれた友達…
今ならわかる 会いたい人がいれば、きっともう一人じゃないこと・・
今回はこんな感じでした。
木の上の妖怪が猫に化けたあたりから、もう、涙がちょっと
出てきましたよぉぉぉ。 木の上の妖怪と夏目、それぞれの回想から
話を盛り上げていって、最後に夏目が木の上の妖怪に会いに
行くシーンでは、ほんと、感動しました、どこが一番ぐっと来たかと
いうと、やっぱり、「ああ、懐かしいにおいだ…」の所ですかね。
木の上の妖怪が猫になった時の、猫が、まーカワイイ!
その可愛さだけで、ご飯何杯もいけちゃうくらいのレベルの可愛さ。
ほんと、いい話だった。 あ、木の上の妖怪役をやっていた大浦冬華さんは
ご結婚を発表されたばかりですね~ おめでとうございます。
ほんと、今回の話は夏目友人帳らしい、いい話だった。
前回までのレビューは以下からどうぞ
第一話 妖しきものの名
第二話 浮春の郷
第三話 偽りの友人
2011-07-28 16:45
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コメント(1)
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漫画・アニメアンテナ
ねこ画像を見たくてやってきましたw
あー、やっぱこの変化後のねこかわいいなぁw
まるで「木の上の妖怪」の心の優しさが具現化されたかのようですね。
後半に行くに従い、夏目はきっと木の上の妖怪に会いに来るに違いない、
いや絶対に来てほしい! と思いながら見ていました。
再会時に妖怪が抱きついたところに、長年の会いたい気持ちが爆発したんだなと、
妖怪でもそういう気持ちを持っているってところがまたホロリとさせられましたよ。
by カルディア (2011-07-31 02:08)