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絶園のテンペスト 第九幕 彼氏 レビュー [アニメ]

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姫様 そこは我々にとって2年前の世界です
姫様からすればこちらは2年後の世界
魔法による交信方法でなければ 
まずこんなことは起こらなかったでしょう
魔法によって今現在と2年前のその島が
時間を越えてつながっているのです

現在、葉風がになっているのは事実だった。
過去の葉風と通信できているのは、真広が人形を
手にした時に、既に葉風側の人形は朽ちていた為
人形が過去の空間に通信を繋ぐ事ができる
人形を探した結果だからだという…。

後は続きからどうぞ

 
 

とうてい受け入れがたい事実に最初は認めようと
しなかった葉風だが、よく考えてみたら、人形を入れて
海に流したボトルが数ヶ月で日本に漂着するわけがないと
いう事に気付き、愕然とする。

葉風「やはり私は死んでいるのか…」
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左門「姫様、貴方の負けです」


一方、国防軍の絶園の樹の結界への攻撃は続いていたが
その前に現れたのは、軍の兵器の3割ほどを塵にしろとの
命を受けた夏村だった。夏村は戦車を次々と消し去り
ミサイルさえもものともしない。鎖部の魔法は攻撃魔法ではないが
兵器に直接触れる等して、はじまりの樹に供物として捧げれば
一瞬でそれを塵にできる上に、その供物によって新たな防御
フィールドも展開できて、けっこう無敵なわけだ。
しかも、供物に捧げられるのは文明の産物だけなので人間は無傷。


真広は葉風に見切りを付けて、人形も捨ててしまう。
ええええ… 真広、人形ポイって投げ捨ててるしw
真広は魔具を手にし、今度は左門を脅して愛花を殺した
犯人を特定しろと言ってくる。 
世界の命運とか、そんなの真広にとってどうでもいい
とにかく愛花を殺した犯人さえ見つかればいいのだ…。

てっきり真広がこの件から手を引くと思っていた左門は…
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えーっ自分の欲望の為に世界なんか
どうでもいいっていうの?この少年… という感じでビビる。
背景のウネウネした感じが笑えるw(原作同様)

どうする?鎖部左門 俺の指は軽いぜ…

ヤヴァイ、真広は魔具の引き金に指をかけて
俺の指は軽いとか言ってるよ…。

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左門は落ち着いて対処しようと、とりあえず真広の
願いを聞き、愛花を殺した犯人が鎖部一族の中に居ると
知り、真広の要求を呑むことにする。 哲馬に連絡し
犯人捜しを開始させる左門。真広は「あと少しで俺の
辻褄が合う」と念願達成一歩手前まで来ている事を喜ぶ。


吉野はそんな真広をかなり冷めた目で見ていた。
人が死に、魔法やら樹やら果実やら、なんだか大変な
事になっているのに、自分の望みを叶えてしまう真広
そんな事が吉野の目には悲劇に映った。
吉野は真広が捨てた葉風の人形を拾い、真広と左門と
取引が成立した事を報告する。諦め加減の葉風に吉野は
そんな簡単に諦めていいのか?と訊くが、すでに死んでいる
自分には手がない…と葉風は言う。
こんな時に真広のようにハムレットの台詞でも引用できれば
少しは格好がつくが何も思い浮かばないという葉風。
いや、ハムレットからの引用は寒いからやらない方がいいぜ…w

吉野は「こんな時あんな悲劇から引用するものじゃ
ありませんよ、僕もよく愛花ちゃんに…」とまで言いかけ
ハッとする。ハムレットから引用ばかりしていた愛花に
縁起が悪いと苦言を呈した時に、愛花は、同じシェイクスピアの
復讐劇でも最後は皆が幸せになる物語だと言って、孤島の
魔法使いの話を持ち出した…

そのタイトルは… テンペスト


何でこんな事を思いだしたのか、吉野は考える。
復讐 孤島 魔法使い これは偶然?
もしかして愛花ちゃん これを悲劇じゃない物語にできるのか?
僕はそのためにここにいる?
葉風さんを孤島からここに戻す方法があるとでも…

吉野はこれが自分の役目だというのなら、と決意し
人形を首からかけて、真広から魔具を奪おうとする。
突然目の前で始まった真広と吉野の戦いに、びっくりの左門は
これ以上わけのわからん展開は困ると、二人の間に割って
入ろうとするが、吉野は落ち着いており、左門と真広が
争っている間に、葉風の骨の横に立つ。


一方、夏村の前には魔具を身につけた
エヴァンジェリン姉さんが!
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無職の28歳…推参なり!!

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吉野は理不尽に殺された愛花のように、理不尽な目に
遇いそうになっている葉風を見捨てていいのか?と
真広に問う。真広は、葉風が骨になってしまっている以上
左門につくしかないと答えるが、吉野は、それなら
復讐が出来て葉風を救う手があるなら、もう一度葉風側に
つく気があるという事か?と再び問いかける。
真広は、理屈ではそうなるが骨になった葉風を救える
わけがない…と俄に信じられない様子。
それに対して吉野は、死者は魔法でも生き返らないが、
2年前の空間に居る葉風を、ここに生きて戻せると立証する
準備があるという。

とはいっても、これで説得される真広ではない…
左門との間に取引も成立し、すでに鎖部一族の中で犯人
捜しも始まっており、どう考えても、このまま左門との
取引を続行した方が真広にとってかなり合理的。吉野は
そんな真広を説得できるのか??と思われた時、吉野は
奥の手を使う。


真広…こちらの側につくというなら
お前に愛花ちゃんの彼氏が誰だったか教えてやる


激しく動揺、迷う真広を見て、驚きの左門。
真広は愛花を殺した犯人がわかるまで時間があるから
その間に吉野が葉風をこの場所に戻せるという立証を
聞いてもいいと言う。

なんか笑えるw そりゃ、左門にしてみたら、さっきから
愛花だの、彼氏だの、世界の命運とは別次元の話で
ゴタゴタしている二人に振り回されているんだから
たまったものではない。同じように、人形を通して
話を聞いていた葉風も「彼氏という一言だけで状況が
ひっくり返るとは…」愛花という存在の大きさを知り
驚きを隠せない。


じゃあ立証を始めるぞ


今回はこんな感じでした
左門さん、思ってる事が顔に出過ぎw 露骨に驚いたり
顔ひきつりまくったりで、背景ウネウネしてるし。
左門さんにしてみたら、(゚Д゚)ハァ?何この少年達やってんの??
みたいな感じなんだろうなあ…とちょっと、左門が可哀相に
思えてきたが、ここは葉風の為にも退くわけにはいかないよね。
あの左門の動揺っぷり、左門は何か隠しているのが見え見え…。
吉野があの場面で愛花の言葉を思いだしたのは、何か
そう仕組まれていたような、運命っぽいものを感じましたね。
しかも、テンペストという、孤島に暮らす魔法使いの復讐の
話ですからねえ… 単語だけを拾うと、偶然の一致とはとても
思えない。愛花という人物はいったいなんだったのか…と
彼女が真広の妹で吉野の彼女という以外にも、何かあるんじゃ
ないかと思えてしまう。

前回までのレビューは以下からどうぞ
第一幕 魔法使いは、樽の中
第二幕 彼女はとてもきれいだった、と少年は言った
第四幕 罰あたり、ふたり 
第五幕 全てのことには、わけがある 
第六幕 矛盾する、頭蓋 
第七幕 ファースト・キス 
第八幕 魔女を断つ、時間 


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