新作アニメ ちはやふる 第一首 さくやこのはな レビュー

高校生になった綾瀬千早は"競技かるた部"を作る為に一人
奔走していた。姉はモデルの綾瀬千歳で、もちろんその妹の千早も
美人で、身長なんかは姉より高い目立つ子なのだが、せっかく
美人でも、動いたり話したりすると台無しな"無駄美人"と
呼ばれており、一人で一生懸命かるた部を作ろうとしても誰も
集まってくれない…。

芝生の上で、昔を小学生時代、かるた仲間がいた頃の事を
思い出しながら百人一首を聞いて涙ぐんでいると、その小学校時代の
仲間だった真島太一が話しかけてくる。太一は中学受験で違う中学に
行ったが、通学時間が長い事もあって、高校からは近場のレベルの
高い都立に移ってきたのだった。

本当に大切だった、仲間の太一との久々の再会、そして、同じ
高校という事で嬉しさを隠しきれない千早。よかったねえ…
高校生の太一は彼女がいたりするらしく、太一に彼女が…と
ショックを受ける千早、でも、それは恋愛感情的なものではなく
太一にかるたよりも大切なものができてしまったのではという
ショックの方だったｗ

後は続きからどうぞ
　
　

太一に彼女がいるっていうので、千早がショックを受けているのを
見た太一が、一瞬、千早が恋愛的なものでショックを受けているのかと
色めき立つ感じがなんか可愛いよね…　しかし、太一君、彼女の事を
別にそんなに好きじゃなさそうだな。すぐに千早の方を好きになりそうな…
というか、多分、もう千早の方が好きなんだろうなっていう感じが
あるねえ。　いや、昔からかｗ

もしかして　新にもかるたより大事なものできたのかなぁ…

そう言ってブルーな感じになる千早。太一は太一で、千早の本心に
気付きちょっとガッカリ。千早は新とは連絡が全然取れておらず、
今年は年賀状も来なかったし、去年の近江神宮の全国大会にも
新は出てなかったという。その上、太一は、せっかく同じ高校なのに
かるたをやらないと言うし…

誰をかも　しる人にせむ　高砂の
松も昔の　友ならなくに

藤原興風の歌を思い出す千早。
そういえばあの歌は…昔の友達はもういないって歌だっけ…

小学校の別れの時を思い出す千早
「続けてたらまた会える　絶対会えるよ」
かるたをずっと続けていたけど…太一とは再会できたけど…

昔を思い出す千早。
で、ここから小学校時代が語られるわけか～

３年前　東京　
まだ情熱を知らなかった私

ごく普通の小学六年生だった千早、この頃はかるたの事なんか
そんなに知らなくて、太一はクラスメイトで仲がよかった。
そんな時、福井から来た転校生の綿谷新に出会う。無口で
クラスに友達がいない新。そして、クラスの子達、新の事をバカに
してるっていうか…女子なんか、新の福井弁を綿谷語録とかいって
メモってたり…　そんな女子達に、千早は、堂々と「あたしが
綿谷くんだったら、笑うためにメモとってる人と話したくないなぁ」と
言いたいことを言う。



早朝…新聞配達に向かう綿谷新、配達の順路表はすでに全部
覚えているという、新！　彼の記憶力の凄さが垣間見られる。
新は千早の家にも新聞を配達に来るが、その時、玄関で千早が
新聞を待っていた。新は千早の事に気付いて「おはよう…」と
声をかけるが、千早は新には気付かず、新聞を受け取ると、すぐに
家の中へ。千早の目当てはお姉ちゃんが見切れて写っていた
日本一美少女グランプリの記事…。お姉ちゃん、最終選考の
１５人に選ばれただけでも凄いよね。千早はお姉ちゃんの事を
喜んだ後、グランプリの子の方がスタイルがいいと、空気が読めない
事を言ったりする。別に嫌味とかじゃないんだけど、素直な
気持ちがつい言葉に出ちゃうタイプなんだよな千早は。

ＨＲの時、百人一首記憶シールの話をする担任。
百首覚えたらテストを受けたり、来月はかるた大会があるらしい。
なんでもできる事で評判の太一はすでにもう完璧に覚えており
その事で、太一も鼻高々。すると担任が、このクラスでもう一人
百人一首を全部覚えた人がいると発表をする。それは綿谷新だった！
クラスで注目された新、来月のかるた大会にも出てねと担任に言われ
新が口を開くと、千早は、今朝新聞配達で家に来たのが新だった事に
気付き、大声で新が新聞配達をしていた事を、すごいねぇ！と感心
する。　うわわ…　小学生が新聞配達　そんなの、何かと問題
ありそうだし、それだけで、みんなが奇異の目で新を見てしまう事が
千早にはわからなかった…というより、またしても空気が読めない
発言をしてしまったわけだ。

放課後、下校する新に声をかける千早。
その様子を見た太一はヤキモチからか、新を突き飛ばして
小馬鹿にするような事を言う。千早は太一のお腹にパンチを一発
お見舞いして、「あんたがこんな酷い事をするとは思わなかったよ！」と
はっきり文句を言う。思わぬ千早の反応に、太一は千早が新の肩を
持てば、千早もハブだぞと言ってくるが、千早はまったく動じず
それでもいいとはっきり言う。太一は千早も突き飛ばして、その場から
走り去り、ずぶ濡れになってしまった、千早と新は新の家へ。



悪気はまったくないｗ

その後、新が喋ったのにちょっと感動したりする千早。
なんで新聞待っていたのか？という話になり、お姉ちゃんが
新聞に載っているからだと、嬉しそうに話す千早。自分の夢が
いつかお姉ちゃんが日本一になる事だと千早が言うと、新は
それは夢じゃない。自分のことでないと夢にしたらダメだと
言ってくる。お姉ちゃんの夢に乗っかったら、お姉ちゃんが
可哀相だと言われ、ちょっとムッときた千早が、それなら
新には夢はあるのか？と聞くと、新は、箪笥から使い込んだ
箱に入った百人一首を出してくる。

千早が百人一首ができるとわかると、急に目を輝かせ、積極的に
やろう！と言い出す新。読む人がいないので、テープで流して
やると準備を始める。今までみせた事がないような新の生き生きと
した様子、「なぜこんなにやる気？」と驚く千早。

上の句と下の句からなる百人一首
下の句だけが書いてある取り札を並べて
上の句が読まれたら対応する取り札を取る

ただそれだけ、ただのカルタだし…と千早は思うが、新の様子を
見て、またまた驚く。何…その目…！　そう千早が驚くほど、
新の目はかるたに集中した目だったのだ。
そして、始まると…目にも止まらぬ速さで札をとっていく新に
またまた驚く千早。かるたってこんなだったっけ？早い、早い…
一枚も取れずに進んでいく…　一枚くらい取りたいと思った
千早は上の句を知っている一枚だけに狙いを定める。



そして、ついに、その狙いを定めていた一枚をゲットする事に
成功した千早。いくら狙ってたとはいえ、その速さに驚いた新。
結局、２４枚差で千早は完敗、新は楽しかった！と頬を紅潮させて
言う。福井ではけっこうみんなかるたをやっていたが、東京では
誰もやらないのでいつも一人でやっていたという新。
かるたは難しいので、他の国ではまだあんまりやられてない…
それはつまり、日本で一番になったら、世界で一番だという事だと
新は言う。


かるたで名人になるのが　おれの夢や


そんな新の言葉に衝撃を受ける千早。新は千早という名前が
いい名前だと言い、一枚のかるたを取る。それは上の句が
「ちはや」で取れる札、彼の目にはそれがもう「ちはや」に見える
のだという。

帰り道…　新の言っていた事を思い出す千早…「夢かぁ…」

初めて新とかるたをしたあの日…
私が知ったのはかるたじゃなくて…
新の情熱だったんだ！


初回はこんな感じでした。
まず…思ったのは、画の綺麗さ！背景や人物、すべての絵が
すごく綺麗だった。もう、その段階で、このアニメ化はよかった！と
感じました。内容は原作通り、面白いので、この画と、この内容だったら
良作になるのは間違いないですよね。
もう一つの楽しみは高校生の綿谷新の声を細谷佳正がやる
事ですね。今回はまだ小学生編やってるんで出てきません
でしたが、どんな感じになるのか…楽しみ。
宮野真守の太一も、まさか今回聞けるとは思いません
でしたが、聞いた感じ、まあ、想像した通り、なかなか
いいキャスティングでした。
エンディング曲は千早の声をやっている瀬戸麻沙美ちゃんが
歌ってるんですね。瀬戸麻沙美はシグマ・セブンe所属の１８歳！
現役の女子高校生です。放浪息子で高槻よしの役とかやっていた子ですね。

ミニコーナーはまたまりえアナが担当ですよ…ｗ

スタッフ
原作：末次由紀（講談社「BE・LOVE」連載
監督：浅香守生
シリーズ構成：高山直也
キャラクターデザイン：濱田邦彦
美術監督：清水友幸
撮影監督：藤田賢治
色彩設計：橋本賢
CG監督：さいとうつかさ
編集：木村佳史子
音楽：山下康介
音響監督：三間雅文
アニメーション制作：マッドハウス
制作著作：日本テレビ、バップ

オープニングテーマ
「YOUTHFUL」99RadioService
エンディングテーマ
「そしていま」瀬戸麻沙美

キャスト
綾瀬千早(CV:瀬戸麻沙美)
綿谷新(CV:細谷佳正)（小学生(CV:寺崎裕香)
真島太一(CV:宮野真守)（小学生(CV:高垣彩陽)
大江奏(CV:茅野愛衣)
西田優征(CV:奈良徹)
駒野勉(CV:代永翼)

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